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教科目名
流体システム工学
担 当 教 官 川岸 裕之(喜多 和)
学年、学科等 5年 機械工学科 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 流体システムには、ポンプ、水車、送風機、圧縮機、風車、蒸気タービンなどがあり、発電・化学・産業などの各
種プラント、船舶・航空・宇宙システムなどに幅広く使用されている。このため、流体システムの性能や信頼性に関
する研究が現在も活発に行われている。本授業では、流体システムの作動原理、構造、性能、信頼性などに関する知
識を習得するとともに、流体システム特有の現象や最近の動向を理解して、流体システムを設計するための基本的能
力を養うことを目的とする。
カリキュラムにおける位置づけ
 流体力学で習得した基本的事項を発展させて、流体システムの基礎的な構造・性能・適用範囲などを理解する。
授業の内容 時間
(1)「ガイダンス」 2
  流体機械の発展の歴史、構造分類、各種プラント・システムへの適用事例を理解する。
(2)「流体エネルギー、動力、エネルギー変換」 2
  エネルギー保存則、動力、状態方程式、運動量の法則などを理解する。
(3)「エネルギーの成分、羽根車の形状、損失と効率」 2
  速度三角形、エネルギー変換、羽根車の形状、効率の計算方法などを理解する。
(4)「おもな構成要素、遠心羽根車」 2
  遠心羽根車の構造、内部流れ、損失、揚程などを理解する。
(5)「軸流羽根車、斜流羽根車」 2
  軸流羽根車の構造、内部流れ、翼列、斜流羽根車などを理解する。
(6)「固定流路、軸封装置」 2
  流路内の流れと損失、ディフューザ、案内羽根、軸封装置などを理解する。
(7)「性能と運転」 2
  相似則、次元解析、比速度、特性曲線などを理解する。
(8)「不安定現象」 2
  キャビテーション、旋回失速、サージング、水撃現象などを理解する。
前期中間試験 1
(10) 中間試験解答説明、「ポンプ」 2
  ポンプの形式、性能、構造、特徴などを理解する。
(11)「送風機、圧縮機」 2
  送風機・圧縮機の分類、適用範囲、構造、特性などを理解する。
(12)「水車」 2
  水車の出力、性能曲線、形式、構造などを理解する。
(13)「流体継手、トルクコンバータ、ターボチャージャ」 2
  流体継手・トルクコンバータ・ターボチャージャの原理、構造などを理解する。
(14)「風車、ターボ真空ポンプ」 2
風車の理論、特性、種類など、ターボ真空ポンプの原理、構造などを理解する。
(15)「蒸気タービン」 2
蒸気タービンの作動原理、構造、特性などを理解する。
前期末試験 1
   
   
   
   
   

(続き)
教科目名
流体システム工学
教科書
ターボ機械 入門編 新改訂版 ターボ機械協会編 日本工業出版
補助教科書
必要に応じて、参考資料を配布する。
履修上の注意
本科目の履修前に、流体力学関連科目により、質量・運動量・エネルギーの保存則や
状態方程式を復習しておくことが望ましい。
授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること。
評価基準
中間試験および期末試験の平均点に基づいて評価する。
中間試験および期末試験の平均点60点以上の者に単位を認める。
評価法
定期試験100%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)