国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
確率・統計Ⅰ
Probability and Statistics I
担 当 教 官 小嶋 徹也
学年、学科等 3年 情報工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
確率の初歩について理解することを目指す。基本的なデータの整理方法や簡単な確率の計算の他,特に専門科目で重
要な役割を果たすベイズの定理について理解し,実際の問題に当てはめて解くことができるようにすることを主な目
的とする。また,離散確率変数やその確率分布の概念を理解し,その平均や期待値の計算ができるようにする。
カリキュラムにおける位置づけ
情報工学を前提としての確率・統計の学習を行う。これらの内容は上位学年で開講される専門科目の基礎となる。
授業の内容 時間
1.確率の定義と性質 6
 1−1 確率の定義       試行,事象,確率
 1−2 確率の基本性質     確率の公理,全事象,空事象,余事象,和事象,積事象,加法定理
 1−3 期待値         期待値
2.いろいろな確率 8
 2−1 条件付き確率      条件付き確率,乗法定理
 2−2 事象の独立       独立性,復元抽出,非復元抽出
 2−3 反復試行        反復施行の確率
 2−4 ベイズの定理      ベイズの定理
前期中間試験 1
3.データの整理 10
 3−1 度数分布        度数分布表,度数,相対度数,階級値
 3−2 代表値         平均,モード,メディアン
 3−3 散布度         偏差,平均偏差,分散,標準偏差
 3−4 四分位と箱ひげ図    四分位,四分位範囲,外れ値,箱ひげ図
 3−5 相関          相関,散布図,共分散,相関係数
 3−6 回帰直線        回帰直線,回帰係数
4.離散確率変数とその確率分布 4
 4−1 確率変数と確率分布   確率変数,確率分布,確率変数の平均・分散・標準偏差,標準化
 4−2 いろいろな確率分布   二項分布,ポアソン分布
前期末試験 1
教科書
高遠節夫他著「新確率統計」大日本図書
補助教科書
履修上の注意
集合の概念や場合の数の計算,微分積分の概念について十分に復習しておくこと。原則として毎回宿題および小テストを行う。そのため,毎回A4レポート用紙および電卓を持参すること。
評価基準
初歩的なデータの整理および確率の計算ができること,また確率変数の概念が理解できることを合格の基準とする。尚,評価方法の詳細は第1回目の授業で説明する。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-1,C-8
JABEE
(c)(d)