国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電子計算機Ⅰ
 
担 当 教 官 舘泉 雄治
学年、学科等 4年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
コンピュータを単なるブラックボックスとして考えるのではなく、その構造と動作原理を理解することは、電気系の
技術者として重要である。電子計算機Ⅰでは、コンピュータの内部構造、マイクロコンピュータ・インターフェイス
などを解説する。
カリキュラムにおける位置づけ
前期の電子計算機Ⅰでは、コンピュータの基礎とその内部構造を中心に講義を行い、後期の電子計算機Ⅱでは、ネッ
トワークやコンピュータの高速化技術などを中心に講義を行う。
授業の内容 時間
1.コンピュータの構成
  ノイマン型計算機の構造と記憶の階層構造について理解すること。 2
1.1 論理回路と算術演算回路
    ディジタル回路の復習。
4
1.2 ノイマン型計算機(CPUとメモリ)
    ノイマン型計算機の概要を学習する。
1.3 内部バスの構造 4
    CPUの構成要素と内部バスの構造を学習する。
1.4 記憶の階層構造
    記憶の階層構造という概念を学習する。 4
前期中間試験 1
2.マイクロコンピュータ
  Z-80 CPUを用いた制御回路を通じて、実際のCPUの構造と動作を理解すること。 4
2.1 Z-80 CPUの構造
    Z-80 CPUとファミリLSIの構造を学習する。
2
2.2 各種インターフェイス回路
    各種インターフェイスを学習する。
2.3 PIOによる制御回路 4
    PIOを用いた制御回路の設計を行う。
2.4 シリアル通信
    同期・非同期シリアル通信の概要を学習する。 2
3.課題(レポート)
  コンピュータの構造などに付いて各自が調査を行い、レポートを提出する。
2
前期末試験 1
   
   
   

(続き)
教科目名
電子計算機Ⅰ
 
教科書
書名:計算機システム  著者:春日 健、舘泉雄治  発行所:コロナ社
補助教科書
履修上の注意
パソコン(Windows)を使用することと、コンピュータの構造を理解することは別次元の事柄だと考えられる。今までパソコンを利用す機会が少なく、パソコンが不得意であると感じていても問題はない。最初から敬遠せずに、全く新しい分野だと思い学習を進めて欲しい。
評価基準
レポートの評価は、オリジナリティ、調査の度合、理解度などを総合的に判断する。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-6
JABEE
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