授業の目標と概要 |
回路網理論の授業内容は、回路網の解析(analysis)と合成(synthesis)である。二端子回路網では関数論的な取り |
扱いによって回路網の解析と合成を行う。また、四端子回路網では、回路網の行列・パラメータ表示によって回路網 |
を解析し、合成問題としてはリアクタンスフィルタの設計をを行う。つぎに伝送線路の分布定数回路としての取扱い |
を行う。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
解析学、応用数学、電気回路、過渡現象論などを基礎とした科目である。電磁波基礎、電磁波工学の科目の基礎を担 |
っている。 |
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1.回路網の基礎 |
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回路網と回路網の性質、二端子網と多端子網、端子と接続法、回路網の基礎法則、相反の定理、駆動点・ |
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伝達イミタンス、イミタンス関数の特性 |
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2.二端子網 |
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一般の二端子網、リアクタンス二端子網、リアクタンス関数、リアクタンス回路の等価回路および合成 |
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法、二素子二端子網の合成、逆回路と定抵抗回路 |
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3.四端子網 |
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四端子網の行列・パラメータ表示、四端子網の接続、影像パラメータ、影像パラメータによる縦続接続、 |
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等価回路、各種四端子網の相互変換、対称四端子網と二等分定理、ゾーベルの影像パラメータによるフィ |
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ルタの設計、動作関数法によるフィルタの設計(動作伝送係数) |
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四端子網(後期中間前の続き) |
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4.分布定数回路 |
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基本方程式、電信方程式、線路定数、反射係数、端子条件を与えた場合の電圧・電流、等価四端子網、縦 |
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続接続、特殊条件の分布定数回路、定在波比、スミス図表、共振線路、インピーダンス変換 |
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教科書 |
著書:回路網理論、著者:小郷寛・倉田是、発行所:電気学会
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
有理関数、行列、複素関数、微分方程式の基礎事項を理解していること。また交流理論の複素記号法によって基本的な電気回路が取り扱えること。
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評価基準 |
二端子網、四端子網及び分布定数回路の取扱い方や、基本的な事項を理解し、回路網の考え方などを身に付ける。教科書レベルの問題で60点以上をとること。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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