国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電子計算機Ⅰ
 
担 当 教 官 青野 正宏
学年、学科等 3年 情報工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
コンピュータが機械語をメモリから読み出して実行する仕組みを学ぶ。マイクロプロセッサの機械語プログラムを作
成し,演習で実際に動作確認を行う。CPUの内部構造,メモリインタフェース等のハードウェアの機能とその動きを学
習し,合わせてプログラムとの関連を理解する。
カリキュラムにおける位置づけ
論理回路I 論理回路Ⅱ を理解したうえで本科目を履修する。本科目は電子計算機Ⅰ オペレーティングシステムⅠ
の授業を理解する上でのベースとなる。
授業の内容 時間
1. コンピュータの構成と動作 2
 コンピュータの基本概念,ストアドプログラム方式
2. Z80の基本構成 2
 メモリ空間
 レジスタの種類と機能
 命令とオペランド,可変長命令
 ビット,バイト,メモリの中のバイト順序
 絶対アドレスと相対アドレス,アドレスの修飾
 フラグの役割
3. 機械語とアセンブリ言語 2
  アセンブリ言語の記述規則,機械語への変換
 
4. Z80シングルボードコンピュータ(SBC) 2
 SBCの使用方法,この後はSBCを使用し実験付き
で授業を進める
5. 機械語命令 Ⅰ 4
 転送命令
  メモリとレジスタ間のデータ転送
 算術演算命令
  加減算,比較,インクリメント命令
後期中間試験 1
5.機械語命令Ⅱ 4
 論理演算命令とビット操作命令
  バイト単位の論理演算命令とビット単位の命令
 シフト命令
  論理シフト,算術シフト,ローテートシフト
 分岐(ジャンプ)命令
  無条件ジャンプ,条件付ジャンプ命令
 コール命令とリターン命令
  サブルーチンジャンプとリターン
2
6. 割込み,スタック
 割込みの概念,スタックの機能

(続き)
教科目名
電子計算機Ⅰ
 
授業の内容 時間
2
7. 入出力
 IOポート,メモリマップトIO
8. プログラムの作成 6
 機械語命令を使用し纏まった機能を持つプログラムの作成
9. 試験問題の解説とまとめ 2
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
図解Z-80の使い方 オーム社
補助教科書
課題をプリント配布
履修上の注意
論理回路で学んだ2進数,16進数,加減算法をよく復習しておくこと。座学による解説と実験によるプログラム作成を組み合わせた授業である。
評価基準
機械語、アセンブラ言語の概念を理解でき、機械語プログラムを作成できるようになること。
評価法
定期試験60%,レポートなど40%
学習・教育目標 東京高専
C-1
JABEE
(c)