下記の教科書を使用して講義する。教科書はデジタル信号処理の解説とScilabを使用した例題から構成さ |
29 |
れている。はじめに教科書の解説を行い解説の後でScilabを使って実習を行う。実習の例題と課題、および |
|
その解答例はホームページにて掲載する。 |
|
|
|
1章 デジタル信号処理とDSPシミュレータ(Scilab) |
|
Scilabの使用法を学ぶ。 |
|
2章 四則演算で音を作る。 |
|
デジタル信号の作成について学ぶ。 |
|
3章 DSPシミュレータでデジタル信号処理を体験 |
|
DSPシミュレータを使って、信号の作成、雑音が抑制できることを学ぶ。 |
|
4章 デジタル信号処理の全体像 |
|
以上の1章から4章まででScilabの使用法と「信号」について学ぶ。デジタル信号、デジタル信号の作成、 |
|
デジタル信号の時間領域と周波数領域での表現、フーリエ変換、サンプリング定理、および簡単な信号処理 |
|
について学ぶ。 |
|
|
|
5章 デジタルフィルタの解析 |
|
この章がシステムとデジタル信号処理の理論についての解説である。Z変換というツールを学ぶ。「システ |
|
ム」について学ぶ。システムの一例であるデジタルフィルタを学ぶ。フィルタ(システム)を表現するには |
|
①単位インパルス応答、②伝達関数、③差分方程式、④ブロック図、⑤DSPプログラムという5つの表現(モ |
|
デル)があること、これらが相互変換できること、その相互変換方法について学ぶ。 |
|
|
|
6章 いろいろのデジタルフィルタの特性 |
|
デジタルフィルタを代表するFIRフィルタとIIRフィルタについて学ぶ。 |
|
7章 FIRフィルタの基礎とDSPプログラミング |
|
8章 IIRフィルタの基礎とDSPプログラミング |
|
教科書ではフィルタの設計は範囲外として除外されているが、講義ではScilabを使ったフィルタの設計法を |
|
追加する。フィルタに対する要求仕様を出発点としてフィルタの設計から実装と評価までを行う。フィルタ |
|
の設計、設計評価、設計段階での動作シミュレーション、DSPプログラム作成、DSPプログラム評価、DSP動作 |
|
シミュレーション、実機(Scilab)でのDSPプログラム動作、動作テストという一連の設計の流れを学ぶ。 |
|
|
|
教科書の1章から12章の全ての章について説明する。また教科書内容を補足するために別途講義資料を |
|
配布して使用する。このため進捗速度は早い。Scilabはフリーソフトであり、自宅でも学習できる、 |
|
卒業してからも使えるという利点がある。講義時間中に実習が完了しないときは自宅あるいは研究室で実習 |
|
を完了させるようにする。 |
|
|
|
|
|