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教科目名
特別研究Ⅱ(個表7)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
担 当 教 官 玉田耕治
学年、学科等 2年 専攻科電気電子専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
電気電子工学とその応用分野である半導体工学及び電子物性工学の理論を理解し,その先にある応用技術を演習・実
習を通じて学修する.問題解決のための理論展開,それを検証するための評価技術やプロセス実験,検証するための
実践的なものづくり能力および,課題解決能力を育成する.また,学修内容のプレゼンテーションを通じて,思考を
深める討論のスキルや問題点の抽出能力を習得させ,修了後も自ら学び続ける能力を養う.
カリキュラムにおける位置づけ
本科5年次の卒業研究および専攻科1年次の特別研究Ⅰで,それぞれ学修した電気電子工学に関する総合的な研究開
発能力を育成するため,担当教員のもとで特別研究Ⅱを学修総まとめ科目として通年で行う.
授業の内容
【課題】
 新規性電気電子材料の作製と基礎評価
【概要】
 本研究課題は,社会のニーズおよび学術論文より電気電子材料分野の新規材料に関する興味と必要性を学修させ,
機能性材料の物性論からプロセス装置による作製・評価を通じ,応用に向けた新規材料開発を行うことである。その
中で主に,化合物半導体または炭素材料に関連する新規材料開発を行う。化合物半導体では,薄膜作製技術としてド
ライプロセス(スパッタリング法,改良型真空蒸着法,アークイオンプレーティング法など)に関して学修・成膜を
行う.評価結果および論文調査を基に考察を行い,実験条件を検討して最適条件を見出す。また炭素材料は,黒鉛層
間化合物に関する開発検討を行う。ポリイミド由来の黒鉛膜の層間にアルカリ金属元素を入れることにより電気伝導
度が変化する現象がある。化学的生成手法を学修し,生成・評価を行い化合物半導体と同様に評価結果および論文調
査を基に考察を行い新規材料の開発を行う。これらのプロセスを通して,新規電気電子材料に関する開発能力を養
う。
【キーワード】
 X線回折法,光電子分光法,電気伝導評価,電子顕微鏡,組成評価
【計画】
・学生は専攻科1年次の特別研究Ⅰで化合物半導体、層間化合物または、新規材料開発に関するテーマを選び,研究
を遂行し,1年次の特別研究Ⅰを継続して,1年間にわたりその分野を専門とする担当教員から特別研究Ⅱの指導を
受ける.授業は学生が主体的にPDCAサイクルをまわすことにより進める.
・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月)
・取り組むテーマの内容, 特にその背景や具体的な問題点を社会ニーズの調査および論文調査を通して把握する.
(20時間)
・材料生成技術および理論を学修し,問題解決に向けた実験手法、実験条件を検討して,計画的に実行する.(50
時間)
・研究を進める上で必要な実験装置や評価装置、更にはソフトウェアの使用法について理解し,適切に操作し,使用
する(50時間).
・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し,新たな問題を見出し,実験方法および評価方
法について検討しに実行する.(110時間)
・特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間)
・特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(6月
~7月)(10時間)
・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する(10月).
・特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について,実験および考察を計画的に遂行する.(2
00時間)
・特別研究Ⅱ最終発表の準備.(1月~2月)(30時間)

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表7)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
授業の内容
・特別研究Ⅱ最終発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(1~
2月)(10時間)
・特別研究Ⅱ論文を提出し,指導教員の査読を受ける.
修正が必要な場合は,修正後論文を再提出し,再度指導教員の査読を受ける.(1~2月)(25時間)
最終発表及び中間発表の英文abstractは英語科教員と担当教員が共同で指導する.(5時間)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
特別研究担当教員による.
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の特別研究Ⅰを履修していること.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究の達成度と態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-3,C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13,D-5
JABEE
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