| 【課題】 |
| コンピュータ・ネットワークシステムの構築とその評価に関する研究 |
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| 【概要】 |
| 新たなヒューマンインターフェイス技術やシステムをゼロから構築し、その過程で自ら課題を考え研究を進めてい |
| く問題解決能力を養う.まず身近にある不便なこと、技術的に未熟だと思えることを題材とした徹底したブレーンス |
| トーミングを行う.その上で、その問題点を調査し、解決・改良する新たな手法・システムを考案させる.再びブ |
| レーンストーミングを行い、これを繰り返すことで課題や手法を明確化し、今後行うべき研究内容を確定する.押し |
| 付けのテーマではなく、自ら感じる問題点を起点とすることで創造的な発想が期待される.次の段階として、実際の |
| 技術開発、システム構築の実現性についての検証を行い、新技術提案の範囲、シミュレーションや構築するシステム |
| の規模、そして最終的な検証方法などを検討する.これらの検討は経験の浅い学生には難しいが、参考になりそうな |
| 過去の事例を多数紹介し、また、様々なアドバイスを行いながら、最終的には学生自ら決定させる.実際に研究を進 |
| めると、当初の予想以上に困難な状況が発生するが、これらの問題を一つ一つ解決していく過程で、調査能力、基本 |
| 的なスキル・センス、探求力、粘り強さなども養う. |
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| 【キーワード】 |
| ネットワーク、インターネット、クラウドコンピューティング、セキュリティ、ヒューマンインターフェイス |
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| 【計画】 |
| ・学生は専攻科1年次の特別研究Ⅰで興味のあるテーマを選び,研究を遂行し,1年次の特別研究Ⅰを継続して,1 |
| 年間にわたりその分野を専門とする担当教員から特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主体的にPDCAサイク |
| ルをまわすことにより進める.・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月・取り組むテーマの内容, 特に |
| その背景や具体的な問題点を把握する.問題点などを明確化するため、教員と他学年を含む研究室の学生全員による |
| ブレーンストーミングを実施し,他学生への説明準備による問題点の整理,別視点からの意見による多角的な見方も |
| 養う.(20時間)・具体的な問題解決手法,評価方法,および実験方法について理解し,計画的に実行する.机上 |
| だけでは想像できない部分に関しては、予備実験も積極的に実施する.(50時間) |
| ・研究を進める上で必要な実験装置やソフトウェアの使用法について理解し,適切に操作し,使用する.必要に応じ |
| て,メーカなどで実施している講習会への参加も促す.また,OSやミドルウェア,開発環境などの現状と動向につい |
| ての調査も行う.(50時間). |
| ・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し,新たな問題解決方法,評価方法,および実験 |
| 方法について理解しに実行する.なお,週一回程度は研究室全体でのブレーンストーミングを実施し,全員での問題 |
| 点の共有とアイディアの創出を促す.また,関連する分野の最新のセキュリティ事情に関する調査も行う.(110 |
| 時間) |
| ・特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間) |
| ・特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(6月 |
| ~7月)(10時間) |
| ・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する(10月). |