国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電磁気学Ⅱ
Electromagnetics II
担 当 教 官 土井 淳
学年、学科等 3年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 必修 2 単位 後期 週4時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
磁界がその源としての電流からどのように導かれるのか、このような磁界中に他の電流が存在するとき、これらに力
が働くこと、次に電界と磁界は一般に独立ではなく、これらがどのように結びつけられているのかなどが理解できる
ようにすることを目標にしており、電界や磁界の”場”の理解に主眼をおいて講義と演習を行う。後期は、静磁界、
磁性体、電磁誘導などについて学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
ベクトルと微分・積分学ならびに基礎電気回路の基礎事項を理解していること。
授業の内容 時間
1.真空中の静磁界 16
・磁界
・電流による磁界と磁束
・ビオ・サバールの法則(直線電流による磁界、円形ループ電流による磁界)
・アンペアルの周回積分の法則(無限長円柱電流による磁界、環状および無限長ソレノイド内の磁界)
・電磁力(磁界中の電流に働く電磁力、ループ電流に働く電磁力)
演習1「電流分布が変化する直流電流の作る磁界」 1
演習2「無限に長い直線電流と同じ平面内にある長方形回路に働く力」 1
2.磁性体 10
・物質の磁気的性質・磁化の強さと磁化電流
・磁界の強さと透磁率 (磁界の強さ・磁化率と透磁率、磁性体の境界条件)
・磁気回路
・強磁性体の磁化   ・磁石と磁極
後期中間試験 1
3.電磁誘導 10
・ファラディーの法則
・物体の運動による起電力
・渦電流   ・表皮効果
演習3「無限に長い直線電流とある距離だけ離れた長方形1巻コイルでの誘導起電力」 1
4.インダクタンス 16
・自己および相互インダクタンス(自己誘導、相互誘導、自己と相互インダクタンスの関係)
・インダクタンスの接続
・磁界のエネルギー(磁界のエネルギー密度 インダクタンスのもつ磁気エネルギー 磁気エネルギーと力)
・インダクタンスの計算 (環状ソレノイド・無限長ソレノイド、有限長円筒ソレノイド、平行往復線路)
演習4「無限に長い直線状導体とある距離だけ離れた長方形1巻コイルの相互インダクタンス」 1
5.まとめ 2

(続き)
教科目名
電磁気学Ⅱ
Electromagnetics II
授業の内容 時間
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
書名:電磁気学[第2版]、著者:安達三郎・大貫繁雄、発行所:森北出版
補助教科書
書名:6日でマスター!電磁気学の基本66、著者:土井淳、発行所:オーム社(自学自習用)
履修上の注意
演習結果の提出のためのレポート用紙を持参すること
計算演習となる場合が多いので、電卓を持参すること
授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること
評価基準
静磁界、磁性体、電磁誘導の基本的な事項を理解し知識を身に付け、考え方や場、力、エネルギーなどの求め方を修得する。教科書レベルの問題で60点以上を取る。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-5
JABEE
(c)(d)