【課題】 |
量子論の手法を用いた固体物性の研究 |
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【概要】 |
固体の化学的及び物理的性質には,そのバンド構造や不純物の状態等が大きく影響している.したがって本科目では |
量子論の知識を踏まえ,固体中の伝導電子や不純物原子の挙動について研究を行う.その際、量子論の基本方程式は |
シュレディンガー方程式であるので,理論解析にはコンピュータによる数値計算を行う.また、実験に当たっては、 |
作製試料の様々な輸送特性を測定し,解析する.特に,超伝導現象や金属・合金の水素吸蔵現象等を中心として,現 |
象の理解,新規材料や物性測定法等の開発を行 |
う. |
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【キーワード】 |
量子論,固体物性,金属,半導体,セラミックス,超伝導体,水素吸蔵合金,バンド構造,結晶構造,シュレディン |
ガー方程式 |
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【計画】 |
・学生は専攻科1年次の物質工学特別研究Ⅰで興味のあるテーマを選び,1年間研究を遂行した経験を活かして,引き |
続き1年間にわたりその分野を専門とする担当教員から物質工学特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主体的に |
PDCAサイクルをまわすことにより進める. |
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・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月) |
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・専攻科1年次の研究を振り返って,物質工学特別研究Ⅱで取り組む研究課題, 特にその背景や具体的な問題点を把握 |
する.(20時間) |
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・具体的な問題解決手法,評価方法,および実験方法について理解し,計画的に実行する.(50時間) |
・研究を進める上で必要な試薬の安全性,実験操作,実験装置やソフトウェアの使用法について理解し,適切に操作 |
し,使用する(50時間). |
・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し,新たな問題解決方法,評価方法,および実験 |
方法について理解しに実行する.(110時間) |
・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する.(10月) |
・物質工学特別研究Ⅱ中間発表の準備.(10月)(30時間) |
・物質工学特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとす |
る.(10月)(10時間) |
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・特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について,実験および考察を計画的に遂行する.(2 |
00時間) |