国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
特別研究Ⅱ(個表1)
Advanced Research in Chemical Science and Engineering
担 当 教 官 石井宏幸
学年、学科等 2年 専攻科物質専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
材料、環境・生物を化学の視点でとらえ,新規材料の開発と製造,環境浄化と環境管理,バイオ製品の開発と製造に
関する知識と技術を教授し,「ものづくり」のできる実践的な開発応用能力を育成する.修了後も新しい知識や技術
を積極的に吸収できる基礎能力を養成する.
カリキュラムにおける位置づけ
本科5年次の卒業研究および専攻科1年次の物質工学特別研究Ⅰで,それぞれ学修した物質工学システムに関する総
合的な研究開発能力を育成するため,担当教員のもとで物質工学特別研究Ⅱを学修総まとめ科目として通年で行う.
授業の内容
【課題】
化学反応装置におけるスケールアップに関する研究
【概要】
ビーカーレベルで起る化学反応を工業化するためには,化学反応装置やプロセスのスケールアップが重要であり,装
置間の相関,特性を把握することが必要である.そこで,本科目では異なる装置における流体流れや化学反応の関係
について検討する.実験的検討や理論的解析によって装置間の特性を評価する.また,外部の専門家と議論する機会
を設ける.
【キーワード】
化学反応装置,スケールアップ,相似則,流動解析,圧力損失,圧力変動
【計画】
・学生は専攻科1年次の物質工学特別研究Ⅰで興味のあるテーマを選び,研究を遂行した経験を活かして引き続き,
1年間にわたりその分野を専門とする担当教員から物質工学特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主体的にPD
CAサイクルをまわすことにより進める.
 ・物質工学特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月)                     
 ・取り組むテーマの内容, 特にその背景や具体的な問題点を把握する.(20時間)             
 ・具体的な問題解決手法,評価方法,および実験方法について理解し,計画的に実行する.(50時間)
 ・研究を進める上で必要な実験装置の作成する.その際、実験装置や工具の使い方も理解する.(50時間)
 ・実験データの測定方法や解析ツールの使用法について理解し,適切に操作し,使用する.(60時間)    
                                     
 ・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し,新たな問題解決方法,評価方法,および実
  験方法について理解しに実行する.(50時間)
 ・物質工学特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間)
 ・物質工学特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとす
  る.(6月~7月)(10時間)                                   
 ・物質工学特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する.(10月)
 ・物質工学特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について,実験および考察を計画的に遂行
  する.(200時間)
 ・物質工学特別研究Ⅱ最終発表の準備.(1月~2月)(30時間)最終発表及び中間発表の英文abstractは英語
  科教員と担当教員が共同で指導する.(5時間)                            
                                                    
 ・物質工学特別研究Ⅱ最終発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとす
  る.(1~2月)(10時

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表1)
Advanced Research in Chemical Science and Engineering
授業の内容
間)
 
・物質工学特別研究Ⅱ論文を提出し,指導教員の査読を受ける.修正が必要な場合は,修正後論文を再提出し,再 
 度指導教員の査読を受ける.(1~2月)(25時間)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
教科書:物質工学特別研究担当教員による.
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の物質工学特別研究Ⅰを履修していること.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
達成度と研究態度,発表と要旨集,特別研究論文報告書
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-3,C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13,D-5
JABEE
(c)(d)(e)(h)