国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
特別研究Ⅱ(個表17)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
担 当 教 官 吉本 定伸(指導教員)
学年、学科等 2年 専攻科機械情報専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
詳細は授業の内容欄に記載
カリキュラムにおける位置づけ
詳細は授業の内容欄に記載
授業の内容
【課題】
 ディジタル信号処理に関するテーマ
【キーワード】
 信号処理,適応,アルゴリズム,音響・音声
【学士課程教育に相当する学修との関連】
 自ら課題を探索する能力,チームワークやリーダーシップ,答えのない問題に解を見出す認知的能力については,
本科における実験,本科5年次の卒業研究および専攻科1年における特別研究Ⅰではもちろんのこと,本科4年の実践プ
ログラミングⅡ,情報工学ゼミナールⅠ・Ⅱ,インターンシップなどを通じて身につけてきた.また,研究に必要な
道具となる知識については,本科4年で学修したディジタル信号処理Ⅰを軸に,本科4年の応用数学Ⅰ,情報通信工学
Ⅱ,本科5年のディジタル信号処理Ⅱなどを中心とした専門科目全般で身につけている.本科目はこれらを総括する科
目として位置づけられる.
【達成目標】
 本科4,5年および専攻科で学修した内容を駆使して,その先にある応用技術,具体的には雑音やエコー低減のた
めのキャンセラシステムやその中心部であるアルゴリズムの性能向上といった,ディジタル信号処理技術の応用に関
する問題解決ができる能力,およびこれらを検証するためのシミュレーション技術や組み込みプログラミングなどを
行ない,実機に適用して検証するためのものづくり能力を身につける.さらに,グループワークを通じてリーダー
シップなどの社会性を養い,主体的に考える力を習得する.また,関連知識の修得に努めることを通じて,修了後も
自ら学び続ける態度・能力を養う.
【概要】
 ディジタル信号処理の技術は通信,音響,画像,医療,福祉関係など幅広い分野で利用されており,現在の社会で
は必要不可欠な技術である.本科目では,このようなディジタル信号処理の技術,例えば不要な雑音を低減するキャ
ンセラシステムやそのためのアルゴリズムの性能向上,それらを実現するためのハードウェア,ソフトウェア開発等
に関するテーマについて取り組む.そのために本科4年生で履修したディジタル信号処理Ⅰや本科5年のディジタル信
号処理Ⅱを軸とした内容を輪講などを通じて深めるとともに,必要となるプログラミングや関連する応用数学Ⅰ,情
報通信工学Ⅱなどの情報工学全般の知識を総動員し,これらの開発手法をグループワークを通じて検討する.これら
の諸問題の解決手法を探ることにより,課題解決能力を育む.さらに,専門家との意見交換や学会発表などを通じて
コミュニケーション能力も育成する.これと並行して課題・テーマに必要な学問内容であっても未修である内容につ
いては,輪講などを行なってその知識を補ってゆく.さらに学外の事業者・研究者との討議や国内・国際学会におけ
る発表の機会を設ける.また,ディジタル信号処理に関する最新技術などの知識を主体的に学ぶことも期待してい
る.
【計画】
文献調査等による研究の位置づけの理解(4月)

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表17)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
授業の内容
ディジタル信号処理を中心とした情報工学全般の知識の確認および補充(4月~7月)
研究室所属本科5年生・専攻科生所属メンバによるミーティング(研究進捗・討論等)(4月~2月)
テーマに関するソフトウェアやハードウェアの設計,アルゴリズム等の性能向上策検討(5~6月)
ソフトウェアやハードウェア開発と性能評価・改善,アルゴリズム等の性能向上に向けたプログラミングと改善(6月
~12月)
学会等での発表(12月~2月)
発表準備と発表(6月,12月および1月)
論文作成(12月~2月)
【教科書・参考文献・配付資料】
大石,C言語による初めて学ぶ信号処理,コロナ社
辻井,適応信号処理,昭晃堂
小坂・吉本,はじめての応用数学,近代科学社
※この他,適宜,担当教員より関連論文や資料等の指定がある.
【備考】
オフィスアワー:水曜日16:00~17:00,特別研究Ⅱ担当教員室.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
特別研究担当教員による.
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の特別研究Ⅰを履修していること.
学修総まとめ科目の成績評価基準の(2)観点と評価に基づき評価を行う.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究達成度と研究態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
JABEE