【課題】 |
相関の優れた系列の通信およびセキュリティへの応用に関するテーマ |
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【キーワード】 |
スペクトル拡散,系列生成,通信方式,情報ハイディング,情報セキュリティ |
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【学士課程教育に相当する学修との関連】 |
自ら課題を探索する能力,チームワークやリーダーシップ,答えのない問題に解を見出す認知的能力については, |
本科における実験,本科5年次の卒業研究および専攻科1年における特別研究Ⅰではもちろんのこと,実践プログラミ |
ングⅡ,情報工学ゼミナールⅠ・Ⅱ,インターンシップなどを通じて身につけてきた.また,研究に必要な道具とな |
る知識については,本科4年で学修した情報通信工学Ⅱや情報数学Ⅱ,本科5年で学修した情報理論,符号理論などを |
中心とした専門科目全般で身につけている.本科目はこれらを総括する科目として位置づけられる. |
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【達成目標】 |
本科4,5年および専攻科で学修した内容を駆使して,その先にある応用技術,具体的には,自己および相互相関 |
特性の優れた符号系列を応用した無線通信技術や情報セキュリティ技術について問題解決ができる能力,およびこれ |
らを検証するためのシミュレーション技術や組み込みプログラミングなどを行ない,実機に適用して検証するための |
ものづくり能力を身につける.さらに,グループワークを通じてリーダーシップなどの社会性を養い,主体的に考え |
る力を習得する.また,関連知識の修得に努めることを通じて,修了後も自ら学び続ける態度・能力を養う. |
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【概要】 |
スペクトル拡散通信で用いられる拡散系列では,自己および相互相関特性の良いものが要求される.本科目におい |
ては,このような相関特性の優れたスペクトル拡散系列を無線通信方式および電子透かしやデータハイディングをは |
じめとした情報セキュリティ技術に応用する.そのためにまずは,本科4年で学修した情報通信工学Ⅱや本科5年で学 |
修した情報理論,符号理論の内容を輪講などを通じて深めるとともに,必要となるプログラミング,情報数学,ディ |
ジタル信号処理などを中心とした情報工学全般の知識を総動員し,これらの開発手法をグループワークを通じて検討 |
する.これらの諸問題の解決手法を探ることにより,課題解決能力を育む.さらに,専門家との意見交換や学会発表 |
などを通じてコミュニケーション能力も育成する.これと並行して課題・テーマに必要な学問内容であっても未修で |
ある内容については,輪講などを行なってその知識を補ってゆく.さらに学外の事業者・研究者との討議や国内・国 |
際学会における発表の機会を設ける.また,最新の暗号技術や誤り訂正符号技術などに関する知識を主体的に学ぶこ |
とも期待している. |
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【計画】 |
輪講形式による情報通信工学,情報理論,符号理論を中心とした情報工学全般の知識の確認および補充(4月~7月) |
文献調査による研究の位置づけ理解(4月) |
開発するソフトウェア,あるいはハードウェアの設計(4~6月) |
ソフトウェア・ハードウェア開発(5月~11月) |