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教科目名
特別研究Ⅱ(個表10)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
担 当 教 官 小嶋 徹也(指導教員)
学年、学科等 2年 専攻科機械情報専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
詳細は授業の内容欄に記載
カリキュラムにおける位置づけ
詳細は授業の内容欄に記載
授業の内容
【課題】
 相関の優れた系列の通信およびセキュリティへの応用に関するテーマ
【キーワード】
 スペクトル拡散,系列生成,通信方式,情報ハイディング,情報セキュリティ
【学士課程教育に相当する学修との関連】
 自ら課題を探索する能力,チームワークやリーダーシップ,答えのない問題に解を見出す認知的能力については,
本科における実験,本科5年次の卒業研究および専攻科1年における特別研究Ⅰではもちろんのこと,実践プログラミ
ングⅡ,情報工学ゼミナールⅠ・Ⅱ,インターンシップなどを通じて身につけてきた.また,研究に必要な道具とな
る知識については,本科4年で学修した情報通信工学Ⅱや情報数学Ⅱ,本科5年で学修した情報理論,符号理論などを
中心とした専門科目全般で身につけている.本科目はこれらを総括する科目として位置づけられる.
【達成目標】
 本科4,5年および専攻科で学修した内容を駆使して,その先にある応用技術,具体的には,自己および相互相関
特性の優れた符号系列を応用した無線通信技術や情報セキュリティ技術について問題解決ができる能力,およびこれ
らを検証するためのシミュレーション技術や組み込みプログラミングなどを行ない,実機に適用して検証するための
ものづくり能力を身につける.さらに,グループワークを通じてリーダーシップなどの社会性を養い,主体的に考え
る力を習得する.また,関連知識の修得に努めることを通じて,修了後も自ら学び続ける態度・能力を養う.
【概要】
 スペクトル拡散通信で用いられる拡散系列では,自己および相互相関特性の良いものが要求される.本科目におい
ては,このような相関特性の優れたスペクトル拡散系列を無線通信方式および電子透かしやデータハイディングをは
じめとした情報セキュリティ技術に応用する.そのためにまずは,本科4年で学修した情報通信工学Ⅱや本科5年で学
修した情報理論,符号理論の内容を輪講などを通じて深めるとともに,必要となるプログラミング,情報数学,ディ
ジタル信号処理などを中心とした情報工学全般の知識を総動員し,これらの開発手法をグループワークを通じて検討
する.これらの諸問題の解決手法を探ることにより,課題解決能力を育む.さらに,専門家との意見交換や学会発表
などを通じてコミュニケーション能力も育成する.これと並行して課題・テーマに必要な学問内容であっても未修で
ある内容については,輪講などを行なってその知識を補ってゆく.さらに学外の事業者・研究者との討議や国内・国
際学会における発表の機会を設ける.また,最新の暗号技術や誤り訂正符号技術などに関する知識を主体的に学ぶこ
とも期待している.
【計画】
輪講形式による情報通信工学,情報理論,符号理論を中心とした情報工学全般の知識の確認および補充(4月~7月)
文献調査による研究の位置づけ理解(4月)
開発するソフトウェア,あるいはハードウェアの設計(4~6月)
ソフトウェア・ハードウェア開発(5月~11月)

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表10)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
授業の内容
通信特性等の評価および修正・改良(6月~12月)
学会等での発表 (12月~2月)
発表準備と発表 (6月,12月および1月)
論文作成 (12月~2月)
【教科書・参考文献・配付資料】
岩波,ディジタル通信,コロナ社
植松,代数系と符号理論,オーム社
小嶋,はじめての情報理論,近代科学社
※この他,適宜,担当教員より関連論文や資料等の指定がある.
【備考】
オフィスアワー:木曜日14:00~16:00,特別研究Ⅱ担当教員室.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
授業内の容欄に記載
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の特別研究Ⅰを履修していること.
学修総まとめ科目の成績評価基準の(2)観点と評価に基づき評価を行う.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究達成度と研究態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
JABEE