【課題】 |
トライボロジーに関連するテーマ |
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【キーワード】 |
トライボロジー,材料試験,表面工学,材料評価 |
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【学士課程教育に相当する学修との関連】 |
自らの研究課題を探索し,それを解決する能力,チームワークやリーダーシップ,答えのない問題に解を見出す認 |
知能力等については,本科における実験や卒業研究および専攻科1年における特別研究Ⅰで,その基礎事項やまとめ方 |
を学修するが,それに加えて「機械・電気工学実験A・B」や「機械設計製図B」,「インターンシップ」などを通じて |
それらの方法論を習得してきた。また,研究に必要な道具となる基礎知識については,本科4年で学修した「機械設計 |
法」や「トライボロジ-」,「精密・微細加工学」(この2科目は専攻科1年配当)を中心とした専門科目全般で学修 |
している。本科目は,これらを総括する科目として位置づけられる。 |
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【達成目標】 |
本科4,5年,専攻科1,2年で学修した内容を駆使して,その先にある応用技術についての問題を解決することがで |
きる能力(問題解決能力)や,それを検証するためのシミュレーション技術,更には実機に適用して検証するための |
ものづくり能力を育成し,グループワークを通じてリーダーシップなどの社会性を身に着けさせ,自らが主体的に考 |
える力を習得させる。また,関連する分野の知識の修得にも努め,このことを通じて,修了後も自らが積極的に学び |
続ける態度や能力を養う。 |
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【概要】 |
本授業では,本科4,5年,専攻科1,2年で学修してきた材料力学・設計工学を中心とした機械工学全般の知識を統 |
合して,トライボロジーに関連する主に摩擦現象のメカニズムの解明とその評価について,一連の過程を実践的に学 |
ぶ。そのために,本科4年で学修した「材料力学」や専攻科1年で学修した「トライボロジー」の内容を輪講などを通 |
じてより深く理解するとともに,この他に必要となる電気工学,電子工学,機械力学(主に振動工学),材料学を中 |
心とした機械工学全般の知識を集約し,摩擦のメカニズムの解明手法を模索する。ここでは,問題をリサーチし,こ |
れを解決する従来手法の改良や新たな手法の提案を試みるが,従来からの考え方に固執することなく,学生自らが自 |
由に発想することによって,いかに問題を解決するかについてグループワークを通じて検討する。これと並行して, |
本課題・テーマに必要な基本的な内容であるが未修得である内容については,輪講によって補完する。さらにその結 |
果を外部に公表することの意義を理解させ,国内外の学会・シンポジウムにおける発表の機会を設ける。 |
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【計画】 |
輪講形式によるトライボロジー,電気工学,電子工学,機械力学(主に振動工学),材料学,材料評価を中心とし |
た機械工学全般の知識の確認,補充(4月~7月) |
文献調査による研究の位置づけの理解(4月) |
研究計画による予備実験の実施(4~6月) |