国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
特別研究Ⅱ(個表2)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
担 当 教 官 齊藤 浩一(指導教員)
学年、学科等 2年 専攻科機械情報専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
詳細は授業内の容欄に記載
カリキュラムにおける位置づけ
詳細は授業の内容欄に記載
授業の内容
【課題】
 機械・情報システム工学を応用した生命・生活支援技術に関連するテーマ
【キーワード】
 力学,材料,センサ,制御,メカトロニクス,生体計測
【学士課程教育に相当する学修との関連】
 本科4,5年及び専攻科では英語,数学,理科などの一般教養,力学,材料学,加工学,メカトロニクスなどの専門知
識を学修し,グループ編成による実験や実習などを通じてコミュニケーションスキル,問題解決能力などの汎用的技
能や自己管理能力,責任感などの態度・指向性を体得させてきた。本科目ではこれらを総括し,本科5年の卒業研究と
専攻科1年における特別研究Ⅰの学修をさらに発展させ,テーマに則した課題を解決する課程で総合的な学習方法と創
造的思考を体得し,自ら課題を探索する能力,チームワークやリーダーシップ,答えのない問題に解を見出す認知的
能力を養成する科目として位置づけられる。
【達成目標】
 生命・生活支援技術に関するテーマに於いて,技術の開発・改良・応用などについて本科4,5年および専攻科で習
得した機械・情報システム工学をベースとした知識・技能・経験・思考力を活かし,問題解決できる能力を育成す
る。更には現場に適用する過程を通じて主体的に考える力と関連知識の修得に努める経験を重ね,修了後も自ら学び
続ける態度を身につける能力を養う。また,グループワークを通じてリーダーシップなどの社会性を身に着けさせ
る。
【概要】
 今後期待される主産業の一つに医療・福祉分野がある。本科目では生命・生活支援技術を対象とし,例えば車椅子
の走破性能の改善,徘徊防止支援ベッドセンサの開発,採血訓練シミュレータの開発などをテーマとし,各テーマに
おける問題・課題を見いだし,その解決方法を検討し,実現するために力学・ものづくり工学・メカトロニクス等の
関連工学の知識・技術を総合して適用し,評価を行うといった一連の研究開発過程の実践を通じて創造的思考力を醸
成する。
 人を対象とする技術は多様性(個人差)や非線形性に対する機械・計測・制御技術の適用課題の解決や倫理的配慮
の徹底が厳しく要求され,これまでの学修ではカバー仕切れない要素がある。本科目ではこれらの諸問題の解決手法
を探る過程でバイオメカニクスや非線形制御などの知識を主体的に学ぶ場を設けると共に,輪講により知識や倫理観
の共有と深化を図る。またユーザーや専門家との情報・意見交換,国内外の学会発表や異なる専門分野の教員による
中間・最終審査を通じてテーマの位置づけや目標の客観的評価を受けることで自己啓発,社会ニーズの掌握能力やコ
ミュニケーション能力を育成する。さらに研究計画の立案と定期的な研究報告会にて自己管理能力とコミュニケー
ション・プレゼンテーション能力の育成を図る。
 また共有機材の整備や共通技術の習得など各テーマ間で共通の解決課題を設け,グループワークによる解決過程を
通じてチームワークや社会性を育成する。

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表2)
Advanced Research in Mechanical and Computer Systems Engineering II
授業の内容
【計画】
・研究の位置づけの理解と目的の確認:テーマの社会的意義と課題解決の目的を確認(4月)
・研究計画立案:設定した課題に対して解決方法の実現・評価を中間・最終審査及び学会発表を目安に2サイクル程度
実行できる計画を立案(4月)
・輪講:力学,材料学,設計工学,コンピュータ援用工学,電気・電子工学,ロボティクスなどの機械工学及び関連
工学の知識の確認・補充(4~5月)
・共通課題の設定と解決:組み込みシステム開発環境の整備など各テーマ間で共通の課題のグループワークによる解
決(5~6月)
・第一次課題解決・評価:中間審査や学会発表を目安に課題解決方法の実現・評価(5~8月)
・中間審査:異なる専門分野の教員による中間審査(9月)
・学会発表:機械―生体工学関連学会大会等で複数回の発表(主に9月,2月)
・第二次課題解決・評価:最終審査に向けた課題解決方法の実現・評価(9~2月)
・論文目次作成:課題解決状況の把握と未解決課題の対応検討(12月)
・論文作成:第二次課題解決と並行作業(1〜2月)
・最終審査:異なる専門分野の教員による最終審査(2月)
・研究報告会:研究成果や現状の課題の発表とグループによる課題解決に向けた討議(毎週1回,通年)
・意見聴取:近隣関係施設や専門家からの意見聴取,評価(3ヶ月毎程度を目安)
以上の計画遂行により基本的な知識・理解,汎用的技能(コミュニケーションスキル,問題解決能力等),態度・志向性
(自己管理力,チームワーク,倫理観等),及び総合的な学習経験と創造的思考を育成する。
【教科書・参考文献・配付資料】
生体計測とセンサ:コロナ社(著者 戸川達男)
メカトロニクス電子回路:コロナ社(著者 別府俊幸 他)
※この他にも適宜指導教員より指定がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
授業内の容欄に記載
補助教科書
履修上の注意
特別研究Ⅰを履修していること.
学修総まとめ科目の成績評価基準の(2)観点と評価に基づき評価を行う.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究達成度と研究態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
JABEE