【課題】 |
システム同定および制御器設計に関する研究 |
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【概要】 |
本研究課題は,制御工学及び計測工学を理解した上で,課題のシステムから取得したデータを利用して,システム |
が要求通りの動作ができるよう,如何に制御器設計をするか,である.制御器設計には,制御対象の安定性,速応 |
性,定常特性,外乱,雑音などの影響を考える必要がある.本授業では,制御工学,計測工学の応用分野の論文,特 |
許等を調査し,そこから問題を抽出する.その問題について,改善・解決する理論,手法を提案し,シミュレーショ |
ン実験や実機による実験をとおして検証する.これらの成果は,研究室内におけるゼミの時間,電気電子専攻におけ |
る中間発表,最終発表などで発表する.また,質疑討論の結果を踏まえて,さらなる改善を行っていく.以上の過程 |
で問題抽出能力,問題解決能力,ものづくり能力および将来にわたって自ら学び続ける能力を養う. |
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【キーワード】 |
フィードバック制御,システム同定,制御器設計,雑音,信号処理 |
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【計画】 |
・学生は専攻科1年次の特別研究Ⅰで興味あるテーマを選び,研究を遂行し,1年次の特別研究Ⅰを継続して,1年 |
間にわたりその分野を専門とする担当教員から特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主体的にPDCAサイクル |
をまわすことにより進める. |
・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月) |
・取り組むテーマの内容, 特にその背景や具体的な問題点を様々な参考文献,研究論文及び,シミュレーション実験 |
を通じて把握する.(20時間) |
・取り組むテーマの問題点を理解し,課題解決に向けた実験手法,評価方法を検討し,課題解決に向けて計画的に実 |
行する.(50時間) |
・シミュレーション実験や,マイコン,電気回路などで構成される実機を用いての検証で必要となる,ソフトウェア |
の使用法,プログラミング手法,実験データの処理方法,解析・評価手法について理解し,それらを適切に使用す |
る.(50時間) |
・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し, |
新たな問題解決方法を検討し,自ら主体的となって,実験・評価を随時実行する.(110時間) |
・特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間) |
・特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う. |
発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(6月~7月)(10時間) |
・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する(10月). |
・特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について, |
実験および考察を計画的に遂行する.(200時間) |
・特別研究Ⅱ最終発表の準備.(1月~2月)(30時間) |
・特別研究Ⅱ最終発表会で要旨を提出し,成果発表を行う. |