国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
特別研究Ⅱ(個表4)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
担 当 教 官 伊藤 浩(指導教員),新國広幸(指導補助教員)
学年、学科等 2年 専攻科電気電子専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
電気電子工学とその応用分野である光エレクトロニクス、センサ・マイクロマシン工学の理論を理解し、その先にあ
る応用技術を演習・実験を通して学修する。問題解決のための理論展開、それを検証するための解析評価技術、プロ
セス実験、さらに、デバイス作製と特性評価を通して、実践的なものづくり能力及び、課題解決能力を育成する。ま
た、学修内容のプレゼンテーションを通じて、コミュニケーション能力、思考を深める討論のスキルを修得させ、修
了後も自ら学び続ける能力を養う。
カリキュラムにおける位置づけ
本科5年次の卒業研究および専攻科1年次の特別研究Ⅰで,それぞれ学修した電気電子工学に関する総合的な研究開
発能力を育成するため,担当教員のもとで特別研究Ⅱを学修総まとめ科目として通年で行う.
授業の内容
【課題】
 光波を利用したセンサに関する研究
【概要】
本研究課題では、光波を利用したセンサや測定技術にフォーカスを当てていく。特に、光波の特徴である非接触測定
や絶縁性を活かし、医療分野や化学プラント、発電所などでの応用を目指す。現状の問題を調査し、それを解決する
従来手法の改善や新規手法の提案を試みる。次に、提案手法の理論解析をシミュレーションを通じて行い、センサを
設計するための指針を構築する。さらに、センサが実際に実現可能か調べるために、実際の現場にあわせたセンサ設
計を行い、MEMS技術、半導体プロセス技術によりセンサを試作し、実現可能性をものづくりで確認する。試作セ
ンサの評価を行い、問題が発見された場合、理論解析や設計に戻り、改善を加える。これらのプロセスを通して、光
エレクトロニクス、センサ工学の知識、技術を養う。
【キーワード】
 光エレクトロニクス,センサ,MEMS,光導波路
【計画】
・学生は専攻科1年次の特別研究Ⅰで光波を利用したセンサに関するテーマを選び,研究を遂行し,1年次の特別研
究Ⅰを継続して,1年間にわたりその分野を専門とする担当教員から特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主体
的にPDCAサイクルをまわすことにより進める.
・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月)
・取り組むテーマの内容, 特にその背景や具体的な問題点を論文調査により把握する.(20時間
・光エレクトロニクスの基礎理論を基に,課題解決に向けた実験手法,実験条件,評価方法を検討し,計画的に実行
する.(50時間)
・研究を進める上で必要なセンサ作製プロセス実験装置や理論解析のためのシミュレーションソフトウェアの使用法
について理解し,適切に操作し,使用する(50時間).
・期待通りの成果(性能)が得られなかった場合,その原因を考察し,新たな問題解決方法,評価方法,および実験
方法について提案し、検討・評価を適宜実行する.(110時間)
・特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間)
・特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(6月
~7月)(10時間)
・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する(10月).
・特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について,実験および考察を計画的に遂行する.(2
00時間)
・特別研究Ⅱ最終発表の準備.(1月~2月)(30時間)
・特別研究Ⅱ最終発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(1~
2月)(10時間)
・特別研究Ⅱ論文を提出し,指導教員の査読を受ける.修正が必要な場合は,修正後論文を再提出し,再度指導教員

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表4)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
授業の内容
の査読を受ける.(1~2月)(25時間)
最終発表及び中間発表の英文abstractは英語科教員と担当教員が共同で指導する.(5時間)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
特別研究担当教員による.
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の特別研究Ⅰを履修していること.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究の達成度と態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-3,C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13,D-5
JABEE
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