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教科目名
特別研究Ⅱ(個表2)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
担 当 教 官 綾野秀樹
学年、学科等 2年 専攻科電気電子専攻 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 (合計 540 時間)
授業の目標と概要
電気電子工学とその応用分野である半導体電力変換工学について理論を理解した上で,実習や演習を通じて原理原則
に基づきながら本質を追求する能力を学修する.教員指導の下で,文献調査や理論的・創造的検討を期限内に実施し,
研究テーマの社会的意味合いや影響力を理解することで問題抽出能力を習得する.計算機実験(シミュレーション)や実機製作を
踏まえた検証により問題解決能力を習得する.検討結果を論理的かつ簡潔にまとめ,プレゼンテーションを実施することでコミュ
ニケーション能力を養う.これらの過程から,生涯に渡り自ら学び続ける能力を養う.
カリキュラムにおける位置づけ
本科5年次の卒業研究および専攻科1年次の特別研究Ⅰおよび専攻科2年前期の電磁エネルギー変換特論(必修科目と
の重複がない場合は1年次に履修可能)で,それぞれ学修した電気電子工学に関する総合的な研究開発能力を育成する
ため,担当教員のもとで特別研究Ⅱを学修総まとめ科目として通年で行う.
授業の内容
【課題】
 電力変換装置の高性能化に関する研究
【概要】
 省エネルギー技術を踏まえた持続可能な社会を実現させるための手段を電力変換機器技術の観点から考察する.特
に,電力変換装置の制御・実装技術,モータ制御技術,家電および産業機器の応用技術等を対象に,従来の技術や手
法について検証し,問題・課題を抽出する.さらに,原理原則を踏まえて問題・課題を解決する創造的な手段を追求
し,仮説を立てる。その後,シミュレーションツールを用いた計算機実験や半導体素子,マイコン等を使用した実機
製作・評価を踏まえて検証する.また,結果を論理的にまとめ,研究室内での発表・討論会および電気電子専攻にお
ける中間発表会,最終発表会で発表し,質疑討論を行う.以上の過程で問題抽出能力,問題解決能力,ものづくり能
力および将来にわたって自ら学び続ける能力を養う.
【キーワード】
 パワーエレクトロニクス,電力変換装置,インバータ,整流器,DC-DCコンバータ,AC-ACコンバータ,モータ制
御,永久磁石電動機,誘導電動機
【計画】
・学生は専攻科1年次の特別研究Ⅰでパワーエレクトロニクスに関わるテーマを選び,研究を遂行し,1年次の特別
研究Ⅰを継続して,1年間にわたりその分野を専門とする担当教員から特別研究Ⅱの指導を受ける.授業は学生が主
体的にPDCAサイクルをまわすことにより進める.
・特別研究Ⅱの前期授業時間割表を設定する.(4月)
・取り組むテーマの内容, 特にその背景や具体的な問題点を把握する.国内外の論文等を読むことで取り組むテーマ
に対する従来技術の調査を実施する。(20時間
・具体的な問題解決手法,評価方法,および実験方法について理解し,計画的に実行する.(50時間)
・研究を進める上で必要な実験装置やソフトウェアの使用法について理解し,適切に操作し,使用する(50時
間).
・理論に基づいて仮説を立て,計算機実験で論理的に検証し,実機評価で確認する。期待通りの成果(性能)が得ら
れなかった場合,その原因を考察し,新たな問題解決方法,評価方法,および実験方法について検討し実行する.
(110時間)
・特別研究Ⅱ中間発表の準備.(6月~7月)(30時間)
・特別研究Ⅱ中間発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(6月
~7月)(10時間)
・特別研究Ⅱの後期授業時間割表を設定する(10月).
・特別研究Ⅱ中間発表会で指摘された内容および未着手の課題について,実験および考察を計画的に遂行する.(2
00時間)
・特別研究Ⅱ最終発表の準備.(1月~2月)(30時間)
・特別研究Ⅱ最終発表会で要旨を提出し,成果発表を行う.発表形式は学会の講演形式に準じたものとする.(1~

(続き)
教科目名
特別研究Ⅱ(個表2)
Advanced Research in Electrical and Electronic Engineering
授業の内容
2月)(10時間)
・特別研究Ⅱ論文を提出し,指導教員の査読を受ける.修正が必要な場合は,修正後論文を再提出し,再度指導教員
の査読を受ける.(1~2月)(25時間)
最終発表及び中間発表の英文abstractは英語科教員と担当教員が共同で指導する.(5時間)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
特別研究担当教員による.
補助教科書
履修上の注意
専攻科1年次の特別研究Ⅰを履修していること.
評価基準
「研究の達成度と研究室での研究態度評価書」,「特別研究論文報告書」,「発表と要旨集」ごとに評価を行い,それぞれの評価について60%以上の評価を得た者をこの科目の合格者とする.
評価法
研究の達成度と態度,発表と要旨集,特別研究論文
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-3,C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13,D-5
JABEE
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