国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
中小企業・ベンチャー論
担 当 教 官 浅野 敬一
学年、学科等 5年 一般教育科(人文系) 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
本講義では、必ずしも実態が理解されていない中小企業について、とくにイノベーションとの関係を中心に議論を進
めていく。中小企業一般は、技術水準や生産性が低く、依然として大企業との格差があることは否定できない。しか
し、一部の中小企業は、高い技術をもち大企業では難しいイノベーションの担い手として期待されている。こうした
差はどこから生まれてくるのか、イノベーションを実現するプロセスで大企業と中小企業はどのように役割を分けて
いるのか、今後の日本の製造業のあり方を含めて議論をしたい。
カリキュラムにおける位置づけ
本科の社会系科目や専攻科「技術者倫理」のみならず、「中小企業」を切り口にこれまでの学習内容を総合する内容
である。
授業の内容 時間
1.はじめに 1
 授業の概要、進め方の説明、資料の紹介
2.中小企業とは何か 3
 法的概念規定、量的確認、特色を考える。
3.イノベーションとは何か 2
 技術革新との違い、「イノベーションのジレンマ」を考える。
4.戦後日本における中小企業と中小企業政策 4
 中小企業問題と中小企業政策の変遷を考える。
5.戦後日本におけるイノベーションの実例 4
 大企業、中小企業を問わず、事例を考える。
6、課題発表 6
 指定された資料に基づき発表する。併せて、中小企業とイノベーションの関係を議論する。
7、調査、ディスカッション、レポート作成 10
 講義や課題発表に基づきながら各自のテーマを設定し、調査、ディスカッション、小論文作成を行う。
   
   
教科書
利用しない。なお、授業においてはレジュメ・資料を配布する。
補助教科書
授業中に指示する。
履修上の注意
課題や発表の確実な遂行はもちろん、質疑への積極的参加が義務である。また、かなりの文献を消化する必要があるので、計画的に学習を進めて欲しい。
評価基準
適切な情報を収集するために具体的に行動できること。また、説得力をもって発表とレポート作成ができること(当然、「厳しい」質疑と批評にも耐えられること)。
評価法
小論文50%,発表と質疑30%,課題等20%
学習・教育目標 東京高専
JABEE