国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
物質工学特別演習
Advanced Exercises in Chemical Science and Engineering
担 当 教 官 全 員
学年、学科等 1年 専攻科物質専攻 実験
単位数 期間 必修 2 単位 通期 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
物質工学及びその関連分野における高度な演習を行い、様々な課題に対応できる解析能力を身につける。
また、輪講により技術英語の読解力と表現力を養い、英語の学術論文や技術論文を読むための読解力と
簡単な英文が書ける表現力を身につける。
カリキュラムにおける位置づけ
物質工学特別演習は、本科の卒業研究を終えた専攻科1年生を対象として、さらに高度な解析能力を身につ
けさせるための演習科目である。特別研究の学問領域に捕らわれず、物質工学全般にわたって演習を行い、
幅広い問題解決能力を身につけさせる。また、英語の学術論文の輪読を行い、実践力のある英語力を養う。
授業の内容
専攻主任と相談の上、以下に示すテーマの中から6テーマを選択し、各担当教員の下で演習を行う。
・高橋三男 「医用材料工学」:人工肺や酸素・窒素富化膜として用いられている中空糸モジュールを用いて、
酸素窒素分離、濃縮度を酸素センサを用いて定量計算を行う。
・北折典之 「磁気記録媒体」:情報産業を支える記録媒体の中で、広く一般に使われている磁気記録媒体について
学習する。記録密度の高密度化についても検討する。
・石井宏幸 「反応装置工学」:各種反応装置の反応速度解析及び設計計算を行い、更に実プラントの基本計
画、基本設計から施工、設備管理に至るまでの課題について演習する。
・町田 茂 「スペクトル解析」:核磁気共鳴(プロトン、カーボン)、赤外吸収、質量分析法のスペクトルを総
合的に解析し、有機化合物の分子構造を同定できるようにする。
・中川 修 「高分子合成」:高分子合成に関する基本的な考え方の演習問題をいくつか解説する。
・土屋賢一 「固体の電子構造」:固体の電子構造に関する英語の文献を用いて輪講を行う。
・庄司 良 「環境生物工学」:環境劣化の度合を化学分析データとバイオアッセイデータから評価し,無影響レベ
ルまで化学物質の濃度を削減するための処理プロセスを定量的に設計する。
・城石英伸 「スペクトルシミュレーション」:第一原理計算ソフトの使用法を習得し、各種化合物について構造
最適化やスペクトルの予測を行う。 
・伊藤篤子 「構造生物学-細胞骨格」:生物の細胞骨格構造について、英語の文献を用いて輪講をおこなう。加え
て、細胞骨格構造の解析に必要な手法の原理を理解する。                          
 
・山本祥正 「天然ゴムの構造解析」:核磁気共鳴分光法、赤外分光法およびサイズ排除クロマトグラフィーを学
び、天然ゴムの構造解析を行う。
・伊藤未希雄「高分子」:高分子の吸着と配向。
・小林靖和 「光電析による水中の重金属除去」:触媒調製時の各調製パラメーターの最適化や、ICP測定による水中
鉛イオン濃度変化の算出、調製触媒の物性値導出を行う。
 
 

(続き)
教科目名
物質工学特別演習
Advanced Exercises in Chemical Science and Engineering
教科書
各担当が適宜必要な資料を配布する
補助教科書
履修上の注意
評価基準
演習に取り組む姿勢(出欠状況、演習態度)を評価する。
テーマ毎にレポートを提出させ、理解度を担当教員が評価する。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
C-8
JABEE
(d)