授業の目標と概要 |
前半は、固体の関与する無機反応に関して学習する。後半は、固体無機化合物が示す特性(物性)、例えば磁性、電 |
気導電性、圧電性および薄膜材料の特長などについて学習する。固体の関与する化学反応、固体物性の基礎を理解 |
し、身につけることが本教科の目的。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
(1)特徴のある固体の関与する無機反応を理解し、(2)固体物性に関して理論的理解と応用例を学ぶ。 |
無機化学の工業上の応用例としては、半導体、焼結体など固体反応が多い。本講義は本科の無機化学をさらに固体に |
絞って学習することに意味がある。 |
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1.固体の関与する無機反応: 無機固体化合物の代表する現象を反応からとらえて学習する。 |
3 |
(1)格子欠陥 |
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・熱による欠陥、雰囲気による欠陥、添加物による欠陥に関し、構造とその特性を学ぶ。 |
3 |
(2)導電率と活性化エネルギー |
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・温度の変化に伴う電気導電率の変化から、エネルギーギャップを求める。 |
3 |
(3)トポタキシーと核成長 |
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・無機化合物はその形骸が重要な場合が多い。形状を保ったままの相転移に関し理解する。 |
3 |
(4)焼結 |
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・セラミックスの焼結現象に関して学ぶ。 |
2 |
(5)微粒子 |
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・微粒子の作製とその特徴について学習する。 |
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2.固体物性: 固体無機化合物の代表的な固体物性を学ぶ。 |
5 |
(1)磁性材料(ソフト、ハード) |
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・代表的な磁性材料であるフェアライトに注力し、ソフトフェライト(軟磁性)とハードフェライ |
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ト(硬質磁性)について学習する。 |
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・磁気記録媒体 |
3 |
(2)電子材料(圧電性、焦電性) |
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・無機固体電子材料の代表的な特徴である、圧電性と焦電性に関して理解する。 |
6 |
(3)薄膜材料 |
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・基本的な薄膜技術とその応用を学ぶ。 |
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・真空技術 |
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・薄膜技術(CVD,PVD) |
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・薄膜材料の特性 |
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教科書 |
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
無機化学Ⅰ、Ⅱ、物理化学および数学の基礎を復習して十分理解しておくこと。
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評価基準 |
大学4年生レベルのテキストや学術論文、解説などを使用して授業を行う。 これらの理解度を試す下記試験評価法で60点以上をとること。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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