国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
工業分析化学
Industrial Analytical Chemistry
担 当 教 官 城石 英伸
学年、学科等 1年 専攻科物質専攻 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 企業現場における原材料,半製品および製品の組成や特性などの測定は極めて重要であり,時には企業の存立にも
かかわる。また各産業は環境への対応なしでは成立せず,これらの両面から工業分析の考え方と技術を学ぶ。品質保
証もグローバリゼーションの時代にあることを念頭において工業分析を取り扱う。
カリキュラムにおける位置づけ
 本授業は既に学んだ分析化学,機器分析Ⅰ,機器分析Ⅱ,品質管理の知識を工程管理分析に応用する際に必要とな
るものである。 
授業の内容 時間
1.工程管理分析の目的               品質管理と品質保証,ISO9000,PL法       2
2.試料の前処理法                 試料の前処理における注意点          2
 
3.自動分析に必要なサンプリング,前処理,     サンプリング方式,多機能・高機能デバイス, 2
  分離手段                    クロマトグラフィー
4. VB.NETによるデータ解析システム入門        VB.NET入門 グラフ 画像処理 4
5.自動分析システム                各種センサー,電気化学的分析(pH計,イオン  7
                          濃度計,導電率計など),分光分析(可視, 紫 
                          外,近赤外, 赤外, 光ファイバーの利用),質量
                          分析,フローインジェクション分析
6.分析値の信頼性の確保               分析機器・分析法のバリデーション,トレーサビ 4
                          リティと標準物質,分析値の不確かさ(考え方,
                          求め方)精密な誤差解析
                          
7.フリーソフトウェアRによる統計的品質管理     フリーソフトウェアRの基礎,データの視覚化, 8
                          パレード図,分布図,管理図,特性要因図,検定
                          と推定,解析事例
前期末試験 1
   
   
   
   
   
教科書
書名:分析および分析値の信頼性 編集者:日本分析化学会 発行所:丸善
書名:実用工業分析 著者:松山 裕 発行所:(財)省エネルギーセンター 

補助教科書
履修上の注意
「機器分析」および「品質管理」の履修を終了していることが望ましい。授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること。
評価基準
工業分析化学に必要な基礎知識を身につけ,工程管理分析や分析値の信頼性の考え方が理解できる。
評価法
レポートなど50%,定期試験50%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)