国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
構造有機化学
Structural Organic Chemistry
担 当 教 官 町田 茂
学年、学科等 1年 専攻科物質専攻 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
有機化学の基本である原子の構造について理解する。
分子の構造や混成軌道について理解する。
分子軌道論を学び、分光分析や発光現象について理解する。
フロンティア軌道に支配される反応について理解する。
分子構造と反応性の関係、物性の関係を正確に把握できるようにする。
カリキュラムにおける位置づけ
本科科目である有機化学Ⅰ、有機化学Ⅱ、合成化学で学んだことが基礎になる。
これに加えて、分子軌道論について学び、分子構造と反応性の関係を理解する。
また、有機化合物の物性について構造有機化学の観点から学ぶ。
本講義で学ぶことは、新規化合物の合成や材料の機能を設計する上で役立つ。
授業の内容 時間
1.原子構造論 6
  古典的な原子論と量子論的な原子論を復習し、結合とは何かを理解する。
                       
2.分子構造論 8
  3つの混成軌道について学ぶ。
  有機で大きな役割を演じる非局在二重結合について解説する。
  ヘテロ原子を含む官能基の電子状態を正しく理解する。
3.分子軌道論 5
  シュレディンガー方程式、軌道エネルギー準位と波動関数、軌道間相互作用について解説する。
  分光分析の原理や発光現象について理解する。
4.分子構造と化学反応 5
  有機反応で生成する中間体の構造や安定性について理解する。 
  化学反応を分子軌道論的説明で理解する。
5
5.フロンティア軌道
  フロンティア軌道に支配される反応について解説する。
前期末試験 1
   
   
   
   
教科書
構造有機化学(齋藤勝裕 著)三共出版
補助教科書
マクマリー有機化学概説第6版 東京化学同人
履修上の注意
本科の有機化学Ⅰ、有機化学Ⅱ、合成化学の復習をしておくこと。また、量子化学の知識があった方が理解しやすい。また、授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること。
評価基準
レポートと期末試験で教科書の内容を理解しているか評価する(60点以上とること)。
期末試験で40点未満のものは再試の受験資格を与えない。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)