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教科目名
電気電子工学特別実験
Advanced laboratory Work in Electrical and Electronic Engineering
担 当 教 官 全 員
学年、学科等 1年 専攻科電気電子専攻 実験
単位数 期間 必修 2 単位 後期 (合計 90 時間)
授業の目標と概要
 電気電子工学及びその関連分野における高度の実験を行い、実験手法や解析手法を習得する。
カリキュラムにおける位置づけ
 電気電子工学特別実験では、各自の特別研究とは別の分野の実験を行うことで,幅広い知識と問題解決能力を持っ
た技術者を養成することを目的としている。
授業の内容
下記テーマの中から各自3テーマを選択
・伊藤彰:「電磁波伝搬・散乱現象のコンピュータシミュレーション」
電磁波が真空中や物質中を伝わる現象と物体によって電磁波が散乱される現象は目に見えないため、コンピュータの
計算とグラフィック機能を利用してそれらの現象を可視化する。
・土井淳:「計算機シミュレーションによる電力系統解析」
 発電所から電力需要家まで、電力が安定に送られ供給されるかについて、電力システムを評価することは重要なこ
とである。安定性の解析を行う方法を、電力系統モデルの解析実験において理解する。
・松井義弘:「サーボモータのディジタル位置・速度制御」:
 制御系設計ツール(MATLAB・SIMLINK)を用いて、サーボモータの位置・速度制御システムを設計する。さらに、実
際のサーボ系を構築し、制御系の周波数特性や整定時間等の性能評価を行う。
・綾野秀樹:「DC-DC変換回路の評価」
 回路シミュレータを用いてチョッパ回路を設計し,特性を評価する。さらに,チョッパ回路を製作して実機検証を
行う。
・伊藤浩:「ショットキー接合の基礎特性」
 半導体(シリコンウエハ)上に金属を蒸着し,ショットキー接合を形
成する。作製した試料の電流-電圧測定,電圧-容量測定からショットキー接合の接合電位,不純物濃度などの物性値
を評価検討する。
・舘泉雄治:「UNIXシステム管理とインターネットセキュリテイ」
 各種サーバの管理とネットワークセキュリティの実験として、本校に設置・運営しているサーバを参考に、サーバ
の構築を行い、また、そのサーバに対して擬似的な攻撃を行い、脆弱製の確認と、セキュリティ確保のための方法に
ついて実験を行う。
・玉田耕治:「XPSを用いた光電子の脱出深さの測定」
 光電子の脱出深さについてXPSを用いて実際に測定を行う。基板上に既知の膜厚のサンプルを用意し、XPSを用いて
角度分析行う。そのデータより光電子の脱出深さを求める。
・木村知彦:「システム同定」
 実験により取得した入出力データを用いたシステム同定を行う。Matlabによるシミュレーション解析との比較を行
い、システム同定および解析手法について学ぶ。
・新國広幸:「光計測」
 レーザ光を利用すれば変位や位置を光波長オーダーで計測できる。変位計測用のレーザ干渉計を構築し、その特性

(続き)
教科目名
電気電子工学特別実験
Advanced laboratory Work in Electrical and Electronic Engineering
授業の内容
評価を行う。
・青木宏之:「MATLABを用いた信号処理解析」
 MATLABは工学、一般科学のすべての分野で広く用いられている解析ツールである。
主に画像データを主としたディジタル信号処理の問題を取り上げて、MATLABを用いた信号処理解析の手法を学ぶ。
・大塚友彦:「画像のフィルタ処理」
 C言語とOpenCVライブラリを用いて画像フィルタ処理を実現する。実験では、平滑化フィルタと8近傍ラプラシア
ン・フィルタを実装し、その原理を学ぶ。
・小池清之:「ディジタル変復調系の評価実験」
 CNRに対する誤り率特性の測定、干渉波に対する誤り率特性の測定を通じて、ディジタル変復調系の基本構成と伝送
品質評価についての理解を深める。
・柚賀正光:「マイコンによるセンサー制御回路」
 Z80マイコン回路に、光、温度センサーなど各種のセンサーを取り付け、センサーの中身を学習しながら、センサー
制御プログラミング作成およびA-D変換について実験する。
・一戸隆久:「弱電離プラズマの生成とプラズマ諸量の計測」
 直流や高周波放電により弱電離プラズマを生成させ、プラズマ諸量の関係について実験を行う。
・加藤格:「環境センサーの作成とその特性評価」
 環境や人体にたいして有害な物質を定量するためのセンサーを半導体化合物や金属酸化物などを用いて作成し、
これらセンサーの特性評価を行う。
・永吉浩:「光デバイスの評価」
 LED、フォトダイオード、フォトトランジスタ、太陽電池等光デバイスの特性評価及び実践的な応用回路につい
ての実験を行う。
・安田利貴:「生体信号の測定と解析」
 生体信号測定回路を試作・実測を行い,測定した信号を市販のソフトウェアもしくはC言語で作成したプログラムで
解析を行うことで,一連の生体信号計測の原理について習得する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
担当教員が指示する。
補助教科書
履修上の注意
特別研究指導教員と相談の上、以下に示すテーマの中から3テーマを選択し、各担当教員の下で実験を行う。
評価基準
実験の原理を十分理解し、正確な測定及び的確な解析や考察ができる。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
C-7,C-8,C-9,C-10,C-11,C-12,C-13
JABEE
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