国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
機械情報システム工学特別実験
Advanced Laboratory Work in Mechanical and Computer Systems Engineering
担 当 教 官 AS担当教員全員
学年、学科等 1年 専攻科機械情報専攻 実験
単位数 期間 必修 2 単位 後期 週6時間 (合計 90 時間)
授業の目標と概要
機械情報工学及びその関連分野における高度の実験を行い,実験手法や解析手法を習得する.
カリキュラムにおける位置づけ
特別実験を通し,原理の理解,正確な測定,的確な解析や考察を行えるように,
機械情報システム工学に関連する実験,解析手法を習得する.
授業の内容
専攻(副)主任と相談の上,学習時間を満たすように下記テーマの中から選択する.
・木村 南 「複合材料の実験応力・ひずみ解析」
  複合材料として炭素繊維強化プラスチックを製作し,繊維含有率の引張り強度,ヤング率に及ぼす影響を応
  力・ひずみに関して実験的に解析を行う。
・福田勝己 「表面粗さ測定」
  各種表面の「表面粗さ」を的確に把握することは,機械設計上重要である。本実験では,触針式表面粗さ計を
  使用して,表面粗さについての理解を深める。
・齊藤浩一 「生体計測実験」
  無侵襲生体計測の代表である接触式/非接触式の体温計測に関して,方法論的,及び生理学的な見地から
  解析を行う。
・清水昭博 「万能測定顕微鏡によるねじの測定」
  機械に多く使用されているねじの寸法を万能測定顕微鏡を用いて測定し,ねじの寸法や形状についての理解を
  深め,万能測定顕微鏡の使用法を体得する。
・筒井健太郎 「高熱負荷時の沸騰伝熱特性」
  原子力発電や新素材製造における熱プロセスなどは,従来に比べて極めて高熱負荷のためバーンアウトに伴う
  機器の損傷や重大な事故が予想される。本実験では高熱負荷における沸騰伝熱特性について実験測定を行う。
・多羅尾 進 「運動シミュレーション実験」
  いくつかの数値計算用アプリケーションを利用して,2~3リンク程度のロボットモデルを対象とした,数値
  モデルを構築し,これに関する運動シミュレーション実験を行う。
・角田 陽 「微細・精密加工学実験」
  微細・精密加工学における基礎的事項について,実際の簡単な実験や観察を通じて体験的に習得する。
・志村 穣 「応力集中」
  円孔を有する平板の単軸引張試験を行い,円孔部周辺のひずみ分布をひずみゲージを用いて測定するとともに,
  弾性論による理論解析値およびFEM解析による数値計算値との比較,考察を行う。
・堤 博貴 「3次元CADおよびFEM解析を用いたはりのたわみ測定」
  単純はりのたわみを3次元CADとFEM解析から検証するとともに,実験,理論解析と比較し,
  その違いを考察する。
・林 丈晴「非線形有限要素解析」
  比較的単純な非線形力学的特性を汎用有限要素解析プログラムに入力し,簡単な構造物について有限要素解析
  を実行し,解析結果を検討する。
・小坂敏文 「制御系の同定とPID制御系」
  DCモータ駆動系を用い,単位ステップ駆動でシステムの同定を行い,PID制御理論と実際のDCモータの動作を検証
  する。またPID制御系の安定判別と実機における安定も検証する。
・鈴木雅人 「手書き文字認識における識別関数の設計」
  手書き文字認識を例として,統計的な手法に基づくパタン認識論のうち特に高次元確率空間における識別理論に
  ついて学習し,識別アルゴリズムの実装を行う。

(続き)
教科目名
機械情報システム工学特別実験
Advanced Laboratory Work in Mechanical and Computer Systems Engineering
授業の内容
・田中 晶 「メモリ間転送・プロセッサ構成技術」
  メモリ操作・データ転送・応用回路等から基礎的なプロセッサ論理構成を,ハードウェア記述言語/Field
  Programmable Gate Array (FPGA) 等を用いて設計し,評価を行う.
・土居信数 「カンサット小型衛星の製作」
  ジュース缶大の筺体に通信系、制御系、信号処理系を組み込んだ小型衛星の製作、簡易打ち上げ実験により性能
  を確認する。
・松林勝志 「センサーの特性と使用方法」
  特定のセンサーを取り上げ,その構造と使い方を理解し,特性を調べる。そのセンサを使った応用回路を製作
  し,組み込みプログラミングを行う。
・吉本定伸 「信号処理技術の利用と検証」
  現在の基礎的な技術となっているディジタル信号処理に関連した実験を行う。シミュレーション・動作検証を行
  うことにより、信号処理に関連する分野の理解を高め、高度な技術を習得する。
・小嶋徹也 「情報セキュリティ技術の特性評価」
  暗号や情報ハイディングなどといった情報セキュリティ技術におけるさまざまな方式について調査し,実際に動
  作させることにより,確実性や安全性,攻撃耐性といった特性について検証する。
・北越大輔 「適応学習システムの実装」
  典型的ないくつかの問題設定の下で,ロボットや計算機上の学習主体(エージェント)が目的を達成するために
  十分な性能を有する学習システムを設計・実装し,数値実験による性能評価を通して,機械学習に関する実用的
  な技術を習得する。
・山下晃弘 「ネットワークシステムにおけるデータ処理と応用」
  Webに代表されるネットワークシステムにおけるデータ処理技術を調査し,実際にシステムの設計や実装を行った
  上で性能評価を実施する.より大規模なデータ処理を実現するための実用的な方法論や設計技術を習得する.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
補助教科書
履修上の注意
各実験テーマ毎に担当教員から実験の内容について説明がある.これに従いながら,自発的,積極的に実験に取り組むことが要求される.スケジュール管理をしっかり行い,指定された期限内にレポート等を提出すること.授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修する.
評価基準
実験の原理を十分理解し,正確な測定及び的確な解析や考察ができる.
各実験の評価はレポートにより担当教官が定める.総合評価は各実験の評価を平均して定める.
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
C-1,C-2,C-3,C-7,C-8,C-9,C-12
JABEE
(c)(d)(e)(h)