国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
原子核物理
Nuclear Physics
担 当 教 官 前段 眞治
学年、学科等 1年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
原子核の構造を学び、さらに放射線や核分裂などの現象を深く理解することを目指す。はじめに原子核の構成要素で
ある陽子や中性子について説明し、それらの間に働く核力の性質を調べる。α線、β線、γ線のそれぞれの特徴をみた
後、原子力発電の原理である核分裂反応について解説する。 
カリキュラムにおける位置づけ
力学、熱力学、電磁気学など物理学の基本的な内容を前提とする。ミクロな現象を扱うときの基礎知識となる。
授業の内容 時間
1. ボーアの水素原子モデル 8
  量子論的な考え方(英語の文献)、ボーアの水素原子モデル
2
2. 原子核を構成しているもの
  核子と呼ばれる、陽子、中性子
3. 重い原子核の構成 5
  原子核の結合エネルギーの式(ベーテ・ワイゼッカーの質量公式)
4. 放射線 7
  α線、β線、γ線 および α崩壊、β崩壊、γ崩壊
5. 核分裂 7
  原子力発電の原理である核分裂反応、化学反応と核反応の相違点、
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
教科書
特に指定しない。
補助教科書
書名:高専の物理、編集:小暮 陽三、発行所:森北出版(株)
履修上の注意
はじめの約4回分の講義では英語の文献を使用するので、各自、割り当てられた箇所の英文を訳してくること。
評価基準
物理学の基本法則を原子核レベルの現象に適用して学習し、英語文献を訳すことができる上、配布する資料の問題と同程度の問題を6割以上解くことができる。
評価法
定期試験80%,20%
学習・教育目標 東京高専
C-5
JABEE
(c)(d)