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教科目名
科学技術論
Historical Studies of Science and Technology
担 当 教 官 河村 豊
学年、学科等 2年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
受講生がこれから取り組む卒業研究に関連した技術テーマ,あるいは受講生が強く関心を持っている発明等のテーマ
を素材にして,その歴史を実践的に調査・分析・発表を行う.調査の過程では,文献調査法(新しいWeb利用による資
料調査法を含む)や,聞き取り(取材)の方法など,社史調査,特許調査,論文・資料調査,資料所蔵機関への調査
などの手法を理解する.
カリキュラムにおける位置づけ
科学技術論は理工系と人文社会系の学問を融合させる新しい分野でもある.理工系の科学技術研究が,現代社会の中
でどのような意味を持つかを人文・社会科学的な手法を利用して考察を行う.従って,本科3年までの社会系科目に
加え,4年次の実用法律学,工学倫理の履修を前提としている.なお,本講義は,本科5年生人文ゼミⅡ(科学技術
論)と同時開講とすし,グループ研究におけるリーダー的役割も求められる.
授業の内容 時間
■講義に関わる注意点 
 (1)自分で研究テーマを設定する.そのためには事前調査を行うこと.
 (2)テーマに関しては,調査して明らかにしたいこと(問題設定)を具体的に示すこと.
 (3)設定したテーマについて,関連する資料を捜す.関連する「二次資料」を見つけること.
 (4)可能ならば,設定したテーマについて「一次資料」を見つける.
 (5)中間発表では,明らかにしたいこと,および見つけた資料の紹介を加えること.
 (6)中間発表では,他の受講生の発表を良く聴き,調査を促進するように助言すること.
 (7)資料調査には,講義以外の時間での調査活動が不可欠となる.こうした努力をすること.
 (8)最終発表では,プレゼンテーション用資料および最終報告書(レポート)を提出すること.
 (9)期末試験は講義中に行う.自分の調査に関わる問題,他の受講生の発表ついての理解を問う.
■授業スケジュール(案)
1  イントロ 報告要旨記入 事例紹介
2  講義1 資料の利用方法など 2
3  テーマ設定報告1 2
4  テーマ設定報告2  2
5  講義2 2
2
6  講義3
7  講義4 2
8  中間発表1  2
9  中間発表2 2
10 中間発表3 2
2
11 個別指導1
12 個別指導2 2
13 個別指導3 2
14 最終発表 2
15 レポート試験(授業時間内実施) 2
2
   
   
   

(続き)
教科目名
科学技術論
Historical Studies of Science and Technology
教科書
利用しない.必要な資料は講義中に配布する.
補助教科書
履修上の注意
自ら学び取る姿勢が不可欠である.設定されたテーマについては,自分なりの考えを持てるようにすること,テーマ選択においては,自分なりのテーマ設定ができ,かつ調査,発表できるようにすることが求められる.なお、本科5年生との共同開催講義となるので、5年生も受講する可能性がある.
評価基準
技術開発過程を歴史的に理解する上で不可欠となる,資料調査方法,分析方法などの知識について8割程度,理解できること.テーマを設定し,調査し発表できること.
評価法
レポートなど70%,成果発表30%
学習・教育目標 東京高専
B-2,A-3
JABEE
(b)(d)(f)