授業の目標と概要 |
職業的技術者・研究者に必須な知識である「技術者倫理」について,最近の事例を知り、技術者倫理の原則を理解し |
直し、技術者と企業の関わりを検討しながら、研究・開発活動に付随する倫理的諸問題や実践的な場面での「倫理的ジ |
レンマ」等へ対応できる素養を、グループ調査やディベートやプレゼンテーションも通じて、身につけることをめ |
ざす.加えて個別工学的課題を扱いながら設計・開発段階における倫理的配慮の重要性を取り扱う. |
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カリキュラムにおける位置づけ |
人文社会系基礎科目(資料分析に関わる基礎知識を含む),工学系基礎科目(物理,化学などの基礎知識を含む)に |
加え,社会と科学技術との関わりを現代の視点で分析できる能力(倫理思想,政治経済,科学技術史,工学倫理,現 |
代企業論に相当する基礎知識を含む)を踏まえた科目である. |
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■「知ること」編 |
7 |
科学研究における不正行為や,最新技術における技術事故,萌芽的技術にかかわる社会問題などの事例か |
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ら,工学研究者の倫理問題を考える. |
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映像資料・事例研究報告を用いた検討 |
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グループによる調査・討議・発表. |
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■「理解すること」編 |
7 |
倫理原則の諸類型や応用倫理に関わる概念を分析しながら,技術者倫理に関連する,生命・環境・情報倫 |
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理なども含め,検討する. |
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各テーマに関わるレポート |
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7 |
■「身につけること」編 |
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技術者が直面する倫理問題を具体的事例を挙げて検討する。また、問題解決に向けた具体的行動例を検討 |
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する。企業経営の基礎を検討する。経営倫理が生まれた背景と現状を検討する。 |
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グループによるケースワークの実施 |
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8 |
■「実践」編 |
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専門学科教員から、より実践的な話を聞く。 |
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各種の工学分野ごとの実戦的な技術者倫理問題の検討 |
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教科書 |
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補助教科書 |
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履修上の注意 |
自らの専門知識が社会の中でどのように機能するかを考えるための「思考トレーニング」の1つである.その前提は,狭い問題関心ではなく,広い知的関心にある.この講義の前提となるものは,「社会の中の技術」を考える「気持ち」であろう.
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評価基準 |
試験では、基本的知識の確認に加え、問題解決への思考や手順の確実な再現を要求する。また、発表・レポートでは、情報の適切な収集・整理、問題に対する論理的分析、問題解決への具体策の提示を求める。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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