国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
コンピュータ応用
担 当 教 官 青木 宏之
学年、学科等 4年 電子工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
4年前期の「プロジェクト演習」で学んだPICマイコンのハードウェアやソフトウェアに関する知識を土台とし
て、本授業ではそれらを自分で積極的に活用して、PICマイコンを用いたものづくりができるようになることを目
的とする。本授業では2回のものづくり製作演習を行う。
カリキュラムにおける位置づけ
本授業は、3年前期の「ディジタル回路」,3年後期の「コンピュータ工学」,4年前期の「プロジェクト演習」と
連携する科目であり、その他「電子回路」や「基礎電子工学」等これまで学んできた知識を総動員して取組む科目
である。自分で調べて考えながら積極的に学んでいく姿勢が大切である。
授業の内容 時間
1.自由課題製作演習(その1)を行う。この課題製作では各自でゲームを考案し,くぬぎだ祭にて作品 12
  の展示を行う。作品の展示では来場者にアンケートをとり,どの作品がよかったか投票してもらう。
2.タイマー処理,割込み処理,間接アドレッシングについて(講義) 4
3.くぬぎだ祭明けから自由課題製作演習(その2)に取り組む。 14
 (1).製作する作品の条件: 
  作品はくぬぎだ祭で展示した作品をベースにするか,または全く新規で考えても良い。 
  作品は以下の条件を満たすことが必要である。
  ① 何らかの入力手段(スイッチ,センサー等)を有していること。
  ② 前記入力手段から入力した情報により,動作に変化あるいは違いを生じること。
  ③ プログラムの作成では、繰り返し(ループ)の制御処理を必ず使用すること。更に,
    以下の技術の中から少なくとも2つ以上の技術を活用すること。
    ・サブルーチン処理,・タイマ割り込み処理,・タイマ以外の割り込み処理,
    ・間接アドレッシング処理, ・テーブル参照ロジック
 (2).作品の仕様概要書の提出: 
  11/19(木)までにどのような作品を製作するか、その概略をA4用紙1枚程度にまとめて
  提出する。
  内容:作品名,全くの新規かくぬぎだ祭展示作品をベースとするか,
     作品の仕様(くぬぎだ祭展示作品をベースとする場合はどこをどのように改良するか),
     回路(ハードウェア)の概要,I/Oポートのアサイン表
 (3).作品の提出期限: 1/22(金)(提出期限厳守のこと)
  ○提出時に整えるべき資料
   ① 表紙(氏名,提出日,作品名,作品の仕様の説明,プログラムで使用した技術,くぬぎだ祭
     展示作品をベースとした場合はどこをどのように変更・改良したかの説明,感想等
     後日記入用紙を配布する)
   ② 回路の図面(A4の用紙にきれいに清書したもの。他人がその図面を見て同じものが作れる
     ように,製作に必要な全ての情報が盛り込まれていること)
   ③ プログラムを組む考え方やプログラムの構造を説明する資料(ブロック図,フローチャート等)
   ④ プログラムのリスト(紙にきちんと印刷すること)
  ○作品(作品は後日,返却する)
 (4).作品の評価基準(評価は次の各項目で行う)
   ① 作品提出時の資料(上記(3)の資料)がしっかり整備されているか。(10点満点)
   ② 作品の製作条件は満たされていて(上記(1)),意図した仕様通りに安定的に動作するか。
    (作品を評価するときに動作しない場合は減点されます。)(10点満点)
   ③ 総合的観点から,作品のアイディア・構想が優れているか,作り込まれているか,完成度は
     高いか。(10点満点) 以上合計30点満点で評価

(続き)
教科目名
コンピュータ応用
教科書
図解PICマイコン実習(堀桂太郎 森北出版)
補助教科書
プリント資料集(前期から継続)
履修上の注意
プロジェクト演習を修得していること
評価基準
PICマイコンを用いた回路の設計ができ、プログラミングを行い、実際にものを製作し、自ら考えた仕様通りの動作をする作品にまとめあげることができること
評価法
自由課題(その1)30%,自由課題(その2)70%
学習・教育目標 東京高専
C-2
JABEE
(d)(h)