国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス　閲覧戻る
教科目名
 プロジェクト演習
担 当　教 官 ： 青木 宏之
学年、学科等 ： 4年 電子工学科 通常講義
単位数　期間 ： 必修 2 単位 前期 週4時間 （合計 60 時間）
授業の目標と概要
マイクロコンピュータ（略してマイコン）のしくみや動作原理、マイコンのプログラミング制御の基本について学
ぶ。本科目ではPICマイコンを実例として、PICマイコンの中身やPICマイコンを用いた基本制御回路と、それらを動作
させるためのプログラミング技術（アセンブラ言語）を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
本科目は３年時に学んだ「デジタル回路」や「コンピュータ工学」の知識を土台として学ぶ科目である。
また、４年後期に配置される「コンピュータ応用」に繋がる科目である。
授業の内容 時間
１．ガイダンス 4
　本授業の目的，授業の進め方，全体の予定，評価のし方等について説明する。
　PICマイコンを用いたLED表示制御回路を組み立て動作させる。
２．PICマイコンの基本として以下の各項目について学ぶ 4
　・PICマイコンの基本構成
　・アセンブラ言語の命令体系とプログラミングの基礎
　・PICマイコンの動作原理
　・PICマイコン周辺ハードウェア制御回路
３．プログラミング演習（導入編） 16
　PICマイコンによるLED点灯制御の課題演習を行う。まずお手本となる基本プログラミング例を
　提示するので，それらを部分的に変えながらマイコンのプログラミングに慣れていく。
４．プログラミング演習（初級編１，２） 10
　スイッチのON/OFFの読み取りによるプログラミング制御や音の生成方法について学ぶ。
５．ゲーム機を作る 12
　この段階でブレッドボード上にできているゲームを、実際に基板上に部品をのせてはんだ付けをし、
　ゲーム機として全体の実装まで含めて作製し仕上げる。
６．その他のプログラミング制御 10
　74HC164を用いた７セグ表示制御、ダイナミック点灯制御による７セグ表示制御、
　テーブル参照ロジック等について学習する。
７. くぬぎだ祭に向けて展示作品の検討 3
　どのような作品を作るか構想を練る。
　（後期のこの科目に続く「コンピュータ応用」の中で実際に作品を製作する）
前期末試験 1
   
   
   
   
   
教科書
図解PICマイコン実習　(堀桂太郎　森北出版)、授業用資料テキスト
補助教科書
電子工作のためのPIC活用ガイドブック (後閑哲也　技術評論社)
履修上の注意
デジタル回路，コンピュータ工学を修得していること。
評価基準
PICマイコンを用いた基本的な制御回路やアセンブラ言語により書かれたプログラムが理解できるか。また，お手本のプログラムをもとにして自分がやりたいことのプログラミングができるか。
評価法
定期試験60%，演習＋小テスト40%
学習・教育目標 東京高専
C-2,C-6,C-7,C-12,C-13
JABEE
(d)(h)