教科目名
物質工学基礎実験Ⅰ
担 当 教 官
:
北折 典之、中川 修、中野 雅之
学年、学科等
:
2年
物質工学科
実験
単位数 期間
:
必修
2 単位
前期
週4時間
(合計 60 時間)
授業の目標と概要
1年生のものづくり基礎工学では、化学実験を経験し化学のおもしろさを体感することが大きな目標であったが、2年
生の物質工学基礎実験Ⅰ・Ⅱでは、各分野の基本的な実験単位操作を学び、3年生の物質工学実験Ⅰ・Ⅱ、4年生の物
質工学実験ⅢA・ⅢBで行うより高度な実験操作に対応するための基礎をつくることを目標とする。
カリキュラムにおける位置づけ
1年生のものづくり基礎工学で化学のおもしろさを学んだあと、本科目では各分野の実験における基本的な単位操作を
学び、操作スキルを確実に身につける。また、3年生の「物質工学実験Ⅰ・Ⅱ」では基本的な単位操作を組み合わせた
実験を行い、実験の再現が可能な実験操作手順を示すことが求められるので、その前段階として各単位操作の原理を理
解する科目とも位置づけている。
授業の内容
1.ガイダンスと安全講習
2.講義 : 誤差、ガラス器具の取り扱い、用途、容量測定について
3.実験1-1: 各種ガラス器具による水100mLの体積測定:ビーカー、メスフラスコ、ホールピペット、メスシリ
ンダー、駒込ピペット
4.実験1-2: ビュレットで既定量を決まった時間で滴下する。メスフラスコ、ホールピペットを決まった時間
内に標線を合わせる。
5.実験1-3: おかわりの問題:100mL測定するのに、10回・2回・1回で採取する場合の誤差など
6.講義 : 標準溶液の測定:水酸化ナトリウム溶液の調製と濃度測定に関する講義(試薬の特徴、器具の説
明、中和反応)
7.実験2-1: 水酸化ナトリウム溶液の調製、フタル酸水素カリウム標準溶液の調製
8.実験2-2: 0.1M水酸化ナトリウム溶液の調製
9.実験2-3: 0.1M水酸化ナトリウム溶液を用いて未知濃度の食酢の濃度決定
10.講義 : 化学反応の相性の問題(定性分析)と基本操作を学習:pH調整、分離・濾過などの操作
11.実験3-1: 各種溶液のpH測定:強酸と弱酸の希釈
12.実験3-2: 定性分析:塩化銀の沈殿生成と確認
13.実験3-3: 電気めっき
14.まとめ
教科書
冊子「物質工学基礎実験Ⅰ」(東京高専物質工学科編)
「基礎分析化学実験」(東京化学同人)
補助教科書
履修上の注意
専用の実験ノートを用意すること。指示された持ち物を忘れないこと。事故や危険を避けるため指導者の指示を忠実に守ること。実験計画の提出がない者には実験させない。
評価基準
ガラス器具の基本操作が身についたかを評価する。実験計画書および実験レポートに関しては、ルールに則したレポートを期限内に提出できるかを評価する。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標
東京高専
B-1,B-2,C-1,C-2,C-3,C-4,C-7,C-8,C-11
JABEE
(c)(d)(f)(h)