国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
情報工学実験Ⅱ
Computer Science and Engineering Laboratory II
担 当 教 官 田中 晶、松林 勝志、北越 大輔、西村 亮
学年、学科等 3年 情報工学科 実験
単位数 期間 必修 4 単位 通期 週4時間 (合計 120 時間)
授業の目標と概要
 座学の授業に関連した実験、又は、数週にまたがり1つの成果を求めるような実験を行う。
 具体的には実践プログラミングⅠ、確率・統計Ⅰ、Ⅱ、コンピュータ計測制御、論理回路Ⅰ、Ⅱ、
電子回路の授業の内容を実験により追認、理解を深め、知識を定着させる。
 又、実験、実践技術を修得する。実際にディジタル回路を製作し、その過程を学習する。
カリキュラムにおける位置づけ
 確率・統計Ⅰ、Ⅱ、電子回路、コンピュータ計測制御及び実践プログラミングⅠと連携した実験。
 論理回路Ⅰ、Ⅱの知識を応用し、論理回路の製作。
授業の内容
1.プログラミング言語演習(松林,7回)
 ・2年次プログラミング言語の復習。
 ・顧客の要望する仕様に合わせたプログラムを、段階を追ってC言語で開発する。
  具体的には,燃費計算ソフトを開発する。
 ・早く終わった学生は,難問集や懸賞問題を解く。
  (かつて,懸賞問題が満足に解けた学生はいない。)
2.電子工作(田中, 7回)
 2つの課題から1つを選択し、班単位での製作を行う。
 ・ガイダンス、仕様の説明、設計のヒント (4時間)
 ・論理設計 (6時間)
  論理設計は2つの課題について個人で行う。論理回路図を回路図入力S/Wを用いて完成させる。
 ・実装図作成 (2時間)
  班単位で、2つの課題から1つ製作課題を決める。実際に製作する基板の実装図、論理回路図、部品表を作成す
る。
  実装図、論理回路図、部品表を含め、報告書を作成し提出する。
 ・基板製作 (10時間)
  部品表を基に部品を集め、基板に半田付けにより配線作業を行う。
 ・動作検証 (6時間)
  デバッグ、トラブルシューティングを行う。
  以上の一連の流れを通してもの作りの手順の理解。
  ドキュメントの必要性、品質の重要性の体験と理解を行う。
   *早く終了した班は拡張課題への挑戦
   *()内の時間は凡その目安
3.確率・統計演習(北越, 3回)
 ・資料の整理および確率の計算に関する演習課題を行う。
4.コンピュータ計測制御(松林, 3回)
 ・コンピュータ計測制御の授業内容に関する実験・演習を行う。
5.電子回路実験(西村, 9回)
 (1)ディジタル回路の波形測定
   ・オシロスコープによる測定の基礎、とくに同期とトリガの考え方について学ぶ。
   ・順序回路を題材として、同期した3現象以上の信号を2現象オシロスコープによって解析する。
 (2)交流回路の波形測定
   ・オシロスコープによる電圧及び位相差の測定法について学ぶ。

(続き)
教科目名
情報工学実験Ⅱ
Computer Science and Engineering Laboratory II
授業の内容
   ・正弦波交流回路を対象とした2現象測定を行い、回路の周波数特性に触れる。
 (3)電源回路とスイッチング回路
   ・変圧器、全波整流回路、平滑回路及び三端子レギュレータで構成される回路の特性を測定する.
   ・マイコンで制御されるスイッチング回路の設計及び製作を行い、特性を測定する。
 (4)音に反応する回路
   ・マイクロホン、オペアンプを利用した回路及び積分回路を用い、物理現象をマイコンに伝えるインタフェース
    としての回路を設計し、製作する。
   ・スイッチング回路の設計及び製作を行い、上記と合わせて音とマイコンで制御される回路を製作する。
   ・製作の過程で適宜測定を行い、回路の設計に利用する。また、より進んだオシロスコープの利用法を学ぶ。
 (5)光センサを用いた通過カウンタ
   ・光センサ、ボルテージコンパレータ及び単安定マルチバイブレータを用い、人の動きに反応する順序回路を製
    作する。
   ・製作の過程で適宜測定を行い、回路の設計に利用する。また、より進んだオシロスコープの利用法を学ぶ。
 (6)さまざまな回路の特性
   これまでに利用したシュミット回路および積分回路について、詳細に特性を測定する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
実験指導書配布、又はWebによる提示
補助教科書
上記関連座学科目の教科書
履修上の注意
課題毎に指定期限内に報告書を提出の事。
授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修する。
評価基準
全実験を真摯に実施し、課題毎に期限内に報告書を提出し、課題毎の報告書の内容から課題の目標を達成しているかを評価する。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
C-7,C-8
JABEE
(d)