国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
生物化学
Biochemistry
担 当 教 官 伊藤 篤子
学年、学科等 3年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 2 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
①基本構成単位は細胞 ②世代を継続 ③反応 ④生成 この4つが「生物の定義」である。生化学とは生命現象を化
学的に研究する学問である。生体を構成する物質、世代の継続(遺伝)、代謝と酵素(生成)、細胞内情報伝達(反
応)について理解を深めることで、4つの「生物の定義」を化学的に把握し、身近な生物現象の普遍性を理解するこ
と、並行して、生物学および生化学の研究手法を理解することを目標とする。今後の技術者としての社会生活を送る
上で不可欠な知識の取得をめざす。
カリキュラムにおける位置づけ
生物学,有機化学,分析化学,物理化学の基礎のもと、生物における化学反応を理解する科目である。4年以降の分子
生物学、微生物学、生物工学の基礎となる科目である。
授業の内容 時間
ガイダンス  1
糖質とは 
 糖質は生物のエネルギー源となる重要な物質である。その分類と構造について理解できるようになる。
問題演習提出 4点 2
糖質を用いたエネルギー産生 
 生物は主に糖質を摂取することで生存に必要なエネルギーを産生している。食物から得られる糖質は、体 5
内でどのような形になって利用されているのか、また、実際にどのような経路を経て、糖質からエネルギー
が産生されるのかを理解する。
5/22 17時演習問題提出期限 4点
5/25 問題演習 4点 2
中間試験 100点満点を35点に換算する
有機物を必要としないエネルギーの産生-光合成を中心に  5
 有機物の摂取なしにエネルギーを得ることができるのは、太陽エネルギーを利用して無機物から有機物を
産生できる独立栄養生物と呼ばれるものである。どのような仕組みなのか理解する。
前期中間試験 1
核酸  3
 核酸は生物の四大有機物群のひとつであり、生体情報の担い手である。主にその構造について理解する。
アミノ酸とタンパク質  3
 タンパク質は生物の四大有機物群のひとつであり、核酸に書き込まれた情報をもとに産生され、生体内の
化学反応を担っている。主にその構造について理解する。
問題演習提出 4点
脂質   3
 四大有機物群の最後の一つ、脂質は、糖質から得られたエネルギーを利用することで、エネルギーの貯蔵
および大量産生に重要な役割を果たす。主にその構造と分類について理解する。
7/10 17時演習問題提出期限 4点 2
7/13 問題演習 4点
期末試験 100点満点を37点に換算する
8/3 試験返却、視聴覚教材感想文提出 4点 2
前期末試験 1
教科書
ベーシックマスター生化学 大山隆(オーム社)
補助教科書
図説生物(東京書籍)
履修上の注意
生物学,有機化学,分析化学,物理化学で学習した内容を十分に理解しておくこと.考慮すべき理由のない遅刻・早退は、授業の妨げとなるため減点します(2点)。提出物提出遅れは減点されます。自学自習のための演習資料を配布します。自習し提出すること。
評価基準
80点以上でA、70点以上80点未満でB、60点以上70点未満でC、60点未満でD(小数点以下切り上げ)。再試者が3人未満の時は再試を行いません。
評価法
定期試験72%,レポートなど28%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)