国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
現代企業論
Modern Business Enterprise
担 当 教 官 浅野 敬一
学年、学科等 5年 一般教育科(人文系) 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
具体的なケースを材料に、経営学の基本的な考え方を学び、現実の経営現象を理解する力を身につけることを目指
す。ケースに関わる課題を授業中に議論してもらう。
カリキュラムにおける位置づけ
本科の社会系科目としては、カリキュラムの最後に位置する。
授業の内容 時間
0.はじめに 1
 授業の目的、進め方等を確認する。
1.企業の基本 2
 企業の形態、特に株式会社の機能と構造を考える。また、巨大企業形成の背景を考える。
2.環境・戦略・組織 3
 アメリカ自動車産業の経営史(フォードやGM)を取り上げながら、環境の変化に対応した企業の組織と
 戦略を考える。
3.新しい事業の創造 3
 宅急便事業をケースに、新しい事業が創造される過程と突破すべき課題を考える。
4.消費者の変化に対応する事業システム 3
 セブン―イレブン・ジャパンをケースに、消費者ニーズの把握と対応を考える。
5.事業のリストラクチャリングと組織改革 3
 GEをケースに、経営資源の再配分と事業の再構築を考える。
6.日本的生産システム 3
 トヨタをケースに、トヨタ生産方式の実態を考える。
7.日本的経営と人事管理制度 3
 ブラザー工業をケースに、日本企業の人事管理制度を考える。
8.企業の知識体系 3
 シャープをケースに、中核能力(コア・コンピタンス)の重要性を考える。
8.破壊的技術への対応とドメインの再定義 3
 富士写真フィルムをケースに、技術と競争力の関係及び「イノベーションのジレンマ」について考える。
9.ビジネスの倫理 2
 三菱ふそうをケースに、組織としての倫理を考える。
10.まとめ 1
 各自の設定したテーマについて、調査、ディスカッションの上、小論文を作成し、授業全体を振り返る。
   

(続き)
教科目名
現代企業論
Modern Business Enterprise
教科書
谷口明丈ほか『ケースに学ぶ経営学』(新版)有斐閣、2008年。
補助教科書
授業中に紹介する。
履修上の注意
授業中に出される課題は必ず提出すること(課題提出8割未満の学生は小論文を提出する権利を失う)。企業や経済に関するニュースを常にウォッチすること。
評価基準
1.企業に関する基本的制度・理論を理解し、説明できること。2.適切な資料をもとに課題レポートや小論文を作成できること。
評価法
小論文60%,授業中の課題等40%
学習・教育目標 東京高専
D-3,A-4
JABEE
(b)(d)(g)