国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
マイクロ波工学
担 当 教 官 小池 清之
学年、学科等 5年 電子工学科 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
マイクロ波の伝送に用いられる伝送線路の基礎と特徴について理解する。マイクロ波回路の解析手法について学び、分
布定数的性質を利用した特徴的な回路について学ぶ。能動素子を用いた増幅器としてGaAsFET増幅器を設計する。マイ
クロ波の応用例を概説する。
カリキュラムにおける位置づけ
これまで学修してきた集中定数による専門工学と光学の間に位置する教科である.情報通信の担い手という側面とエネ
ルギー利用の二つの側面を理解させる.
授業の内容 時間
1. マイクロ波の伝送 11
マクスウェルの方程式を伝送路の軸方向成分と、断面方向成分に分解することができる。同軸構造の伝送路に
ついてTEMモードの電磁界を導くことができる。TEMモードの伝送路を説明できる。矩形型導波管についてTEや
TMモードの電磁界を導くことができる。 
遮断周波数、主要モードについて説明できる。
2. マイクロ波の応用 4
マイクロ波の代表的な応用例を述べることができる。
後期中間試験 1
3. マイクロ波受動回路 4
反射係数、S行列の意味を説明できる。スミスチャートを用いてオープンスタブによるインピーダンス整合が
できる。マイクロ波の性質を利用した特徴的な受動回路の例を述べることができる。 
4. マイクロ波能動回路
9
S12=0を仮定したGaAs FET増幅器の整合回路を設計し、そのユニラテラルトランスデューサ利得を計算でき
る。負性抵抗を利用した反射型発振回路の原理を説明できる。
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
マイクロ波・ミリ波工学(内藤喜之,電子情報通信学会編)
補助教科書
電磁波工学入門(高橋応明,数理工学社)
履修上の注意
電磁気学、特にベクトルの微分・積分を用いたマクスウェルの方程式を十分理解していること。この他、回路網理論、電子回路、ベクトル解析についても十分理解していること。授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること。
評価基準
2回の定期試験により評価する。
評価法
定期試験100%
学習・教育目標 東京高専
C-1,C-6
JABEE
(c)(d)