国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
物理化学Ⅱ
Physical Chemistry II
担 当 教 官 伊藤未希雄
学年、学科等 4年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
化学II等で取り扱った反応速度をもとに、より一般的なまたは複雑な化学反応を数式により記述したり
解析したりできるようにする。また、溶液中のイオンの挙動を記述したり、一般的な混合物の熱力学的
性質(純物質との違いなど)を記述したりできるようにする。
カリキュラムにおける位置づけ
数学(微分方程式)、物理(熱力学分野)、および化学、無機化学、物理化学I、分析化学、量子論といった
化学系科目の理解を前提とする。特にこれらの科目で学習した熱力学(熱化学)と本科目の反応速度論は
化学反応を理解するうえで重要な概念であり、化学工学、材料工学、電気化学等の化学反応を取り扱う
科目を理解するための基礎となる。
授業の内容 時間
1. 化学反応速度論 (14章)  
 
 ・速度式と反応の次数 6
 
   0次反応、1次反応、2次反応  
 
   半減期、寿命  
 
 ・温度依存性 - Arrheniusの式 2
 
 ・複雑な化学反応の速度 4
 
   律速段階と定常状態近似  
 
   可逆反応  
 
 ・触媒反応 - 均一触媒と不均一触媒 2
 
 まとめと演習 1
前期中間試験 1
1. 化学反応速度論 (続き)  
 
 ・固体表面の化学反応 2
 
2. 溶液中のイオン (8章)  
  
 ・イオンの伝導率 - モル伝導率、イオンの移動度 6
 
3. 混合物の性質(7章 + 6章)  
 
 ・ラウールの法則 2
 
 ・物質と混合物の状態図 2
 
 まとめと演習 1
前期末試験 1
   

(続き)
教科目名
物理化学Ⅱ
Physical Chemistry II
教科書
P.W. Atrkins、M.J. Clugston 著、千原秀昭、稲葉章 訳 物理化学の基礎、東京化学同人
補助教科書
より詳細かつ発展的な記述の教科書として: P. W. Atkinsら著、千原ら訳、アトキンス物理化学、東京化学同人
履修上の注意
授業中の演習および定期試験では数値計算を頻繁に行うので関数電卓を常備しておくこと。
評価基準
教科書および配布プリント程度の試験及び課題で60点以上とること。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)