国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
オペレーティングシステムⅠ
Operating System I
担 当 教 官 山下 晃弘
学年、学科等 4年 情報工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
オペレーティングシステムの概要について学習し,特にプロセス管理に関する演習を行う.リアルタイムOSであるμ
ITRON上で動くプログラム開発を通して,プロセスのスケジューリング・排他制御,同期処理,共有メモリ方式などを
取り上げ,リアルタイムOSについての理解を深める.
カリキュラムにおける位置づけ
プログラミング関連科目の知識を前提とする.電子計算機1・2ではOSのない電子計算機そのものの制御について学
んだが,本科目では,OSで提供されているシステムコールを活用して,プロセス管理などの手法を体験する.尚,体
系的なオペレーティングシステムの知識については、オペレーティングシステムⅡにおいて学習する。
授業の内容 時間
本科目ではμITRONを実装したH8マイコンを用いて演習を行う.
最初にOSの概要について解説を行い,演習に入る.演習では特にプロセス管理について深く学ぶ. 2
また,最後のまとめとして,本授業で学んだ手法を取り入れて1つの課題プログラムを作成する.
3
1.ガイダンス
 科目の概要およびオペレーティングシステム全般について解説する.
2.演習ガイダンス
 H8マイコン上にμITRONを実装し,その上でプログラムを動作させる方法について学ぶ. 2
2
3.演習 2
 下記の事項について演習を行い,課題プログラムを作成する. 2
2
  3-1 タスクの生成とタスクの状態遷移 2
  3-2 タスクの動的生成 2
  3-3 セマフォによる排他制御
  3-4 タスク間通信とイベントフラグ 10
  3-5 周期ハンドラ
  3-6 メモリープール
  3-7 割り込み管理
4.ソフトウェア開発
 上記の学習のまとめとして,まとまったプログラムの開発を行う.
学年末試験 1
   
教科書
Web教材使用.必要に応じてプリントを配布する.
補助教科書
履修上の注意
プログラミングに関する復習をしておくこと.電子計算機Ⅰについても復習しておくこと.
授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること.
評価基準
課題で与えられたプログラムを組むことによって,プロセス管理に関する基本的な事柄やOSの役割が理解できること.
評価法
演習課題70%,定期試験30%
学習・教育目標 東京高専
B-2,C-2
JABEE
(d)(f)(h)