国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
応用物理D
Applied Physics D
担 当 教 官 藤井俊介
学年、学科等 4年 情報工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
1、2年で学んだ物理を基礎として、専門科目へ通ずる発展的な物理(応用物理・量子力学分野)の講議を行う。波
動力学(量子力学)は、半導体をはじめとする電気・電子工学分野や物質科学の基礎にもなっており、ナノテクなど
新の科学技術を理解する上でも基礎となる分野である。
カリキュラムにおける位置づけ
1、2年で学んだ物理(特に力学、前期量子論分野)および、応用物理Cを理解していることが前提となる。
専門科目(特に材料系科目、物性関係科目)への基礎となる。
授業の内容 時間
1.ガイダンス、量子に関わる歴史(真空放電、陰極線、X線、空洞放射) 1
2.量子力学における粒子 2.0
  単一光子によるヤングの干渉実験、
  アインシュタインの光量子説、確率波、不確定性原理
3.光の粒子性と波動性 4
  光電効果、コンプトン効果、X線回折
  
4.電子の粒子性と波動性 4
  電子の電荷と質量、物質波(ド・ブロイ波)、電子線回折、
  非常に弱い電子波を用いた干渉実験
5.電子の波動性と量子条件 4
6.定常状態と光の放出、吸収 5.5
  原子スペクトルとボーアの原子模型
7.予備(復習など) 3
8.実験 2
 ①フランクヘルツの実験 2
 ②プランク定数の測定 2
 ③簡易分光器の測定とリュードベリ定数の決定
学年末試験 0.5
   
   
   
教科書
やさしい基礎物理(森北出版)
補助教科書
高専の物理(森北出版)、[参考用:量子力学入門(丸善)、目で見る美しい量子力学(サイエンス社)]
履修上の注意
授業の予習・復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること。
提出物は締め切りまでに必ず出すこと。
評価基準
光や電子の粒子性と波動性および量子条件について基本的な内容が理解できているかを基準とする。
評価法
定期試験75%,レポートなど25%
学習・教育目標 東京高専
C-5
JABEE
(c)(d)