国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
電気・電子工学及び演習
Electrical and Electronic Engineering and drill
担 当 教 官 齊藤 浩一
学年、学科等 4年 機械工学科 通常講義
単位数 期間 必修 3 単位 通期 週2時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
機械系エンジニアが,メカトロニクスシステムを構築するために,電気・電子工学を応用するという観点で,その際に理解し
ておく必要がある電気・電子回路の基本的事項について学ぶ.授業においては、興味を持って電気・電子工学の知識を系統的に
理解できるように心がけた学習を実施したいと考える。最終的に、電気・電子工学の基本概念を理解できることを目標に講義を
実施する。
カリキュラムにおける位置づけ
電気,計測,制御,ロボット機構,メカトロニクス,システム制御,センサー工学,ロボティクス等に関連する内容を取り扱
う.これまで学習してきたメカトロニクスの内,特にエレクトロニクス及び交流磁気回路の領域に注目し,その実践的な知識と
して電子回路の基本と電動機の原理を整理して習得する.機械工学科の学生として必要な電気・電子工学の基本原理等について
の知識を修得する。
授業の内容 時間
1-1.メカトロニクスと電子回路 2
 電子回路の基本要素について学ぶ。
1-2.電子部品の基礎 2
 抵抗,コンデンサ,コイル,ダイオード,トランジスタの構造と動作原理について学ぶ。
1-4.ディジタル回路の基礎 6
 数のデジタル的な表現,論理回路の基本要素について学ぶ。
1-3.ディジタルICの基礎 4
 TTL, C-MOS ICの特徴と取り扱い方について学ぶ。
前期中間試験 1
1-4.ディジタル回路の応用 6
 フリップフロップ,カウンタ,エンコーダ,デコーダの動作原理と応用について学ぶ。
1-5.マイクロコンピュータ 4
 マイコンの基本要素,インタフェースについて基礎的な知識を習得する。
1-6.アナログICの基礎 2
 オペアンプ,増幅回路,演算回路の動作原理について基礎的な知識を習得する。
1-7.電子回路の実装例 2
 ロボットの制御システム構成例を紹介する。
前期末試験 1
2-1.静電気静電気について理解を深め,コンデンサの働きについて学ぶ。 2
2-2.交流回路 交流回路の基礎的知識の習得と取り扱い方について学ぶ。
 (1)交流の概念と性質 2
    正弦波交流の表し方や性質について理解する。
 (2)交流回路の取り扱い方 4
    電気素子で構成される交流回路ついて学習する。
 (3)共振回路 2
    CRによる交流回路の共振について学習する。
 (4)複素素表示 2
    交流回路の複素数表示について理解する。
 (5)練習問題 2

(続き)
教科目名
電気・電子工学及び演習
Electrical and Electronic Engineering and drill
授業の内容 時間
後期中間試験 1
2-3.三相交流 三相交流の概念と応用について学ぶ。 2
   三相交流の表現と発生と,Y結線,Δ結線について学習する。
2-4.交流電動機 交流電動機の原理と運用について学ぶ。 2
 (1)交流電動機の原理
    回転磁界と交流電動機の原理について学習する。 2
 (2)交流電動機の運用
    交流電動機の始動方法について学習する。 4
2-5.電気計測 電気計測機器の原理と特徴について学ぶ。
 (1)アナログ機器とデジタル機器 2
    アナログ機器とデジタルの原理について学習する。
 (2)基礎量の測定 2
    電気計測機器の原理と運用方法について学習する。
 (3)総合演習問題
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
メカトロニクスのための電子回路基礎,西堀賢司,コロナ社
わかりやすい電気基礎 (高橋寛監修 コロナ社)
補助教科書
電気工学概論 (独立法人 雇用・能力開発機構、職業能力開発総合大学校共編)
履修上の注意
 授業の評価は、平常点及び中間試験・期末試験等による総合評価を実施する。特に授業出席及び講義ノ−トの記入には注意をすること。学修単位科目として、毎講義の内容に対応する自学自習により練習問題に取り組み、授業の予習・復習を必ず実施すること。
評価基準
課題及び中間試験・期末試験等による総合評価を実施する。
評価法
定期試験80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-14
JABEE
(d)