教科目名
工業法規
Industrial Laws and Regulations
担 当 教 官
:
若林裕介、清水 昭博
学年、学科等
:
5年
機械工学科
通常講義
単位数 期間
:
選択
1 単位
後期
週2時間
(合計 30 時間)
授業の目標と概要
近年、知的財産権の重要性が各方面で報じられている。本学の学生も、エンジニアとして社会に貢献していく以
上、かかる重要性について十分に理解しておく必要がある。
本講義は、知的財産権に関連する法律について、エンジニアとして重要である内容を中心に体系的かつ具体的に解
説して、実際の創作活動に有効利用できるようにすることをその目標とする。
カリキュラムにおける位置づけ
機械工学の基礎を身に付けた最終学年の学生に対して、各分野の技術者として科学技術を利用して、実際に発明し
た結果を社会に有効に公開するための法的な取り決めや手続き等についての実際や考え方を、産業財産権(工業所有
権)の専門家の立場から解説する。
授業の内容
時間
Ⅰ 知的財産権法の体系
2
・知的財産権の概要を体系的に理解する。
Ⅱ 特許法:
17
1.法目的
2.発明の概念
3.特許要件
4.出願手続
5.特許権、実施権、権利侵害
6.審判関連
・特許制度の概要、
・特許法の目的、及び法上の「発明」、
・特許要件、先願主義、
・特許を受けることができる者、
・特許出願に必要な書類、
・出願から登録までの流れ、
・特許権の特徴、
・権利侵害、
・審判制度、 等の内容を理解する。
Ⅲ 実用新案法
2
・実用新案制度の概要、特許制度との相違
(保護対象の違い、無審査登録主義、権利行使
の特殊性)、 等の内容を理解する。
Ⅳ 意匠法
3
1.意匠の概念
2.登録要件
3.意匠法特有の制度
・意匠制度の概要、
・登録要件、意匠法特有の制度、
等の内容を理解する。
Ⅴ 商標法
3
1.商標の概念
2.登録要件、阻却要件
3.商標法特有の制度
(続き)
教科目名
工業法規
Industrial Laws and Regulations
授業の内容
時間
4.審判関連
・商標制度の概要
・登録要件及び阻却要件、
・商標法特有の制度、審判制度、
等の内容を理解する。
Ⅵ 条約類(パリ条約、特許協力条約、TRIPS協定等)
2
・各条約の特徴、国内法との関係を理解する。
前期末試験
1
教科書
産業財産権標準テキスト特許編 第8版(経済産業省 特許庁 企画 (独)工業所有権情報・研修館)
補助教科書
履修上の注意
・別記の教科書等に従って進めるが、講義中、内容は適宜補足・調整する。
・講義のきりのいいところで確認テストを行い、講義内容の理解定着を図るようにする。
・特に予習は強制しない。講義に対する目的意識を期待したい。
評価基準
特許法に代表される知的財産権法の概要やその特徴について、将来エンジニアになるための重要な事項を理解することを目標とする。標準的な問題について、60点以上。
評価法
定期試験90%,随時行う確認テスト10%
学習・教育目標
東京高専
A-2
JABEE
(a)(b)