国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
卒業研究
担 当 教 官 機械工学科全教員
学年、学科等 5年 機械工学科 実験
単位数 期間 必修 12 単位 通期 週前6後14 (合計 300 時間)
授業の目標と概要
 卒業研究は高専5年間の技術教育の集大成と位置づけられる.各人が希望研究テーマに取り組み,未知の問題を解決
する方法を学ぶ.問題解決の手法の理解そして手法の体得とともに研究成果のプレゼンテーション能力を培い,研究
論文の書き方などを修得することを目標とする.
カリキュラムにおける位置づけ
 機械工学科1〜5学年において学んだ全教科に関連する総合的な教科である.これまでに得られた知識を効果的に用
いて,かつ必要となる部分は,さらに発展させて,担当する研究テーマに取り組み,期限内に成果を挙げることが要
求される.
授業の内容
 これまでの学修の総まとめとして,最終年次の1年間を通じ,一つの研究テーマについての実験や解析を行い,問題
解決能力を強化する.研究成果を論文としてまとめて提出する.学年末に最終のプレゼンテーションを行う.
 10月には中間発表会,2月末もしくは3月上旬には最終発表会が実施される.
 研究は正規の時間割上の時間だけで到底修められるものではない.空き時間を積極的に活用することが必要であ
る.
 以下に平成25年度の研究テーマ例を示す.
要介護者用ベッド離床予測システムに関する研究
採血支援システムにおける静脈検出-穿刺インターフェイスの統合
溝付管内における間欠振動流中の炭酸ガスの有効拡散係数
タンデムピストン式人工呼吸器を用いた間欠振動流による生体外換気実験
円周方向溝付管内における間欠振動流の可視化
家庭用掃除ロボットを応用したユーザと触れ合う動作を基本とする見守りシステムに関する研究
センサ統合による自律移動ロボット用ナビゲーションシステムの試作
小ねじの締付け特性
ミシンにおける糸と金属との摩擦
フラーレンポリマー薄膜の機械的特性
微小振動が分散粒子積層造形材料の粘度に及ぼす影響
頭部外傷時の頭蓋内状態を模擬可能な衝撃圧負荷機構の製作
X‐Z駆動機構を用いたインチワーム式ピエゾステージの改良
超音波振動援用によるきさげ工具の加工特性の改善
テクスチャを有するPTFEシートを用いた動圧すべり案内面のしゅう動特性の評価
リブ付CFRPパイプの曲げ強度特性
CFRP薄板の穴周りの補強
炭素繊維強化プラスチックを用いたサンドイッチ構造体の試作
粘塑性モデルおよび弾塑性クリープモデルによる引張負荷を受ける鉛フリーはんだの有限要素解析
人が搭乗可能な電池を電源とした小型電動式三輪車の駆動部の開発とその性能評価
鉛フリーはんだ微小せん断試験片の製作の試みと試験の実施

(続き)
教科目名
卒業研究
授業の内容
風車翼形状による流体力学的特性への影響と振動特性の解析
振動抑制による風車翼の失速への影響
膜沸騰の蒸気膜特性について
カセットガスを燃料とした小型バイクの試作
被着体円孔の接着剤充填による投錨効果を利用した継手強度向上の試み
UD-CFRP/Metal単純重ね合わせ接着継手の曲げ強度特性に関する研究
異種材料の被着体を有する波型重ね合わせ接着継手の曲げ強度特性評価
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
補助教科書
履修上の注意
 研究を遂行するには専門的基礎力が求められる.これまで学んだ専門基礎科目の力を磨いておくことが必要である.研究に取り組む謙虚な姿勢,真摯な態度のあるところに問題解決や新しい発見のあることを忘れてはならない.周囲と協力し合って,積極的かつ前向きに研究に取り組むこと.
評価基準
担当テーマに対して,正当な取り組みによって、工学的な見地から妥当な成果が挙げられていることをプレゼンテーション(中間発表,最終発表)および卒業論文の内容によって評価する.
評価法
研究成果50%,口頭発表技術20%,卒業論文30%
学習・教育目標 東京高専
C-10,C-11,C-12
JABEE
(d)(h)