国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
機構学
担 当 教 官 清水 昭博
学年、学科等 2年 機械工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 後期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
メカトロニクスの時代の機械技術者にとって電子技術も要求されているが、メカトロニクスの代表例であるロボット
の可動部分にリンク、歯車、ベルト等が使用されていることを見てもわかるように、「機構」の知識は必須である。
機械運動の基礎を理解し、基本となるリンク機構、摩擦車、歯車、巻き掛け伝動装置、カムなどの運動特性について
理解を深める。
カリキュラムにおける位置づけ
物理学や数学を履修した上で、機械を構成する各種機構について学習する。機械を構成する機構の各部の動きに関し
のみ考察の対象とする学問で、力やエネルギーは考慮しない。
授業の内容 時間
1.緒論 14
 機械と機構、機素と対偶、連鎖、自由度
2.機構における運動
 瞬間中心、3瞬間中心の定理、変位・角変位、速度・角速度、加速度・角加速度、コリオリの加速度
3.リンク機構
 4節回転連鎖、スライダクランク連鎖、平行運動機構、直線運動機構
後期中間試験 1
4.カム 14
 カムの種類、カム線図、カム輪郭線の作図
5.ころがり接触伝導
 ころがり接触の条件、回転角速度比一定のころがり接触伝導要素、無断変速摩擦伝導要素
6.歯車
 歯車の原理、歯車の種類、歯形、インボリュート歯形、切下げ、転位歯車
7. 歯車列
 中心軸固定の歯車列、遊星歯車装置、差動歯装置
8. その他の機構
                 
 立体リンク機構、平ベルト伝動、Vベルト伝動
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   

(続き)
教科目名
機構学
教科書
井垣久、中山英明、川島成平、安富雅典著、機構学、朝倉書店
補助教科書
履修上の注意
授業中にいつでも作図できるように、ものさし、三角定規、コンパス、電卓はいつも持参すること。章末の問題を解く場合にも作図する習慣をつけることが重要である。作図して問題の意図をはっきりさせれば、解答は容易に得られる。
評価基準
標準問題を60%以上解けること。
評価法
80%,レポートなど20%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)