授業の目標と概要 |
無機化合物を今後学習、研究していく上で必要な項目に絞って、演習などを行いながら無機化学の本質を理論的に理 |
解することを目的とする。工業的製法や単体の性質より、反応および物質のもつ特徴の本質を主にして学習する。 |
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カリキュラムにおける位置づけ |
2年次に学んだ無機化学Ⅰは基礎である。本講義は、無機化学全体を広い視野でさらに学ぶ。具体的には、無機化学 |
物質の命名法、社会で活用されている特徴的反応である原核反応、半導体などを学習する。加えて、計算問題を通し |
て理解を深める。 |
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1.原子核反応 |
3 |
・放射線を出し、別の原子核に変化する核分裂、核融合に関して学習する。 |
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2.遷移元素 |
3 |
・電子配置、最外殻電子、エネルギー準位から遷移元素の性質を理解する。 |
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3.軌道エネルギー |
3 |
・軌道エネルギーに関して計算問題を通して理解する。 |
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4.錯体 |
2 |
・錯体の構造、性質(特に発色)について学習する。 |
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5.基礎的な化学の計算 |
3 |
・復習をかねて、随時計算問題を行い、理解を深める。 |
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6.フラクタル構造 |
3 |
・自己相似構造、相似性次元について理解する。 |
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7.点欠陥 |
3 |
・ファランケル欠陥、ショートキー欠陥について学習する。 |
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8.導電体・半導体・絶縁体 |
2 |
・電子を流しやすい物質とそうでない物質の違いを理解する。 |
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9.欠陥方程式 |
2 |
・格子欠陥の表し方を学習する。 |
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10.活性化エネルギー等の計算 |
2 |
・計算を通して活性化エネルギーを理解する。 |
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11.無機材料 |
2 |
・無機化学から見た陶器と磁器の違いを理解する。 |
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教科書 |
絶対にわかる無機化学 齋藤勝裕、渡會仁 著 講談社 および プリント配布
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補助教科書 |
ベーシック化学シリーズ1入門無機化学 森正保 著 朝倉書店
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履修上の注意 |
無機化学Ⅰを十分理解していること。無機化学実験とリンクしているところ、および今後の研究において実践的な項目もあり、上辺だけの暗記でなく、整理して理解する必要がある。
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評価基準 |
無機化合物の成り立ち、特徴、反応を本質的に理解する。特に、基本的な化学反応式、計算、遷移元素の特徴などは注力して学習する。下記評価で60点以上をとること。
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評価法 |
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学習・教育目標 |
東京高専 |
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JABEE |
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