国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
文化人類学
Cultural Anthropology
担 当 教 官 今堀恵美
学年、学科等 5年 一般教育科(人文系) 通常講義
単位数 期間 選択 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
「文化人類学とは異文化について知り、また自らの文化をも客観的な視点で問い直す学問である。授業では異文化を
通じて自分の常識を問い直すための基礎概念や手法に触れつつ、 文化人類学的視点の育成を目指す。今年のテーマは
「イスラーム社会とその多様性」とする。(下欄へ続く)
カリキュラムにおける位置づけ
本校において世界地理関連科目を学べる貴重な科目である。文化人類学の専門的知見を活用しながら、学生による異
文化理解に貢献できる。
授業の内容 時間
第一回 ガイダンスと自己紹介 2
内容:授業内容の解説、発表のやり方、コメンテーターの役割の指摘。担当箇所決定。
第二回 イスラームの基礎概念 
4
第三回 民衆のイスラームと知識人のイスラーム
内容:イスラームを理解するために必要な基礎概念を学びます。
第四回 世界の多様なムスリム社会:アラブ‎ 2
内容:イスラーム世界のなかでも、アラブ世界に注目してアラブの中での多様性、イスラーム世界の求心力
となる巡礼について学びます。
第五回 イスラームと家族、結婚、儀礼
4
第六回 イスラームとジェンダー、衣装
内容:イスラーム世界における家族や結婚のあり方、スカーフに代表されるジェンダー問題を議論します。
第七回 呪術、憑依とイスラーム 
内容: イスラーム世界における呪術、憑依など世界史では全く触れない領域を人類学的視座から理解して 2
いきます。
第八回 世界の多様なムスリム社会:アメリカ 2
内容:アメリカはキリスト教の文化が強いと思うことが多いが、イスラーム教徒も少なからず居住する。マ
イノリティとして生きる彼らの困難などを議論していきます。
12
第九回〜第一四回 発表
第一五回 試験とまとめ 2
【授業の目標と概要】
近年、メディアを中心にイスラーム社会をめぐるニュースが報道されているが、我々日本人はどれだけイス
ラーム社会の特徴を理解しているだろうか。本講義ではイスラームに関する基礎知識を学び、文化人類学的
視点からイスラーム社会における多様性を考える。受講生は論文を講読、発表し、議論に積極的に参加する
ことが履修の条件となる。

(続き)
教科目名
文化人類学
Cultural Anthropology
教科書
なし
補助教科書
赤堀雅幸(編)『民衆のイスラーム—スーフィー、聖者、精霊の世界』、山川出版、2008年
履修上の注意
受講者は各自問題意識をもって積極的に参加することが履修条件となる。
評価基準
成績評価は授業への貢献度(発表、質疑応答への参加)及び試験で評価します。
評価法
定期試験50%,発表30%,質疑応答への参加20%
学習・教育目標 東京高専
JABEE