国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
微生物学
Microbiology
担 当 教 官 伊藤 篤子
学年、学科等 4年 物質工学科 通常講義
単位数 期間 必修 1 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
微生物は生態系の一端を担い、多くの化学工業の発展をもたらし、各種疾患の要因となるなど、ヒトをはじめとする
生物が生きる上で非常に重要な必要不可欠なものである。生物学、生物化学、化学工学、無機化学、有機化学などの
これまで学んだ化学の知識を基礎とし、化学・生物学双方から微生物を理解し、その応用利用を学ぶ。
カリキュラムにおける位置づけ
3年までに学んだ化学各分野の知識が基礎となる、バイオテクノロジーの入門編に位置づけられる
授業の内容 時間
微生物学概論4/9 2
微生物の分類4/16、23 4
 生物学的分類上の様々な界に属するものが「微生物」として分類されている。また、「生物」であるかの議論
がある「ウイルス」も「微生物」に分類される。どういった微生物が生物学上のどの分類にあたるのか理解す
る。
原核生物と真核生物 4/30,5/7 3
 微生物には原核生物に分類されるものと真核生物に分類されるもの、双方が属している。生物学で学んだ原
核・真核生物の知識を基に、微生物学分野における分類を再検証する。
代謝 5/7,14、21 4
 微生物も生物であるから、その生体内では各種の化学反応が行われている。生化学で学んだ知識を基に、特徴
的、あるいは普遍的な生体内での化学反応を理解する。
微生物の観察−顕微鏡と染色 5/21、28、6/11 4
 微生物の観察には、そのサイズから顕微鏡が必要不可欠なツールである。顕微鏡を用いた観察手法について原
理と実例を理解する。 
微生物の取り扱い 6/11、25、7/2、9 6
 増殖と培養
  微生物は一般に単離して増殖させることで研究材料となる。その増殖と培養方法について学ぶ
 滅菌と消毒
  微生物を単離するには、目的のもの以外の生物の混入を防ぐ必要がある。その方法について学ぶ。 
微生物を用いた研究 7/9、16、23 6
 微生物は研究対象となるだけでなく、様々な分野で研究のための道具として利用される。微生物を利用した研
究について具体例を挙げて説明する。
前期末試験 1
   
   
   
   
   
教科書
堀越弘毅、秋葉光彦著:微生物学入門 オーム社
補助教科書
プリントを適宜配布する
履修上の注意
中間テストは行わない。考慮すべき理由のない遅刻・早退は授業の妨げとなるため、減点します(5点)。また、30分以上の遅刻は欠席とします。各単元終了時に自学自習のためのプリントを配布します。自学自習し、その成果は小テスト、平常点として加算します。
評価基準
期末試験85点、実習レポート15点に換算し、100点満点中60点以上(小数点以下は切り上げ)を合格とする。再試者が3人未満の場合は再試を行わない。
評価法
定期試験72%,レポートなど28%
学習・教育目標 東京高専
C-4,C-6
JABEE
(c)(d)