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教科目名
科学技術論
Historical Studies of Science and Technology
担 当 教 官 河村 豊
学年、学科等 2年 専攻科一般・共通 通常講義
単位数 期間 選択 2 単位 前期 週2時間 (合計 30 時間)
授業の目標と概要
 高度に情報技術が進んだ社会では,技術研究者が諸外国で活躍することはもはや常識であるが,語学力の壁に加
え,文化的差異について最低限の知識が必要となる.本講義では,諸外国とくに新興国と言われる国会の「科学技
術・イノベーション政策」を事例にとり,国ごととに科学技術やイノベーションに求める要求項目の違い,研究者の
社会的な地位の違いなどを調査,分析することにある.受講生は,関連論文の輪読,関連資料の分析,発表という積
極的な参加が不可欠である.
カリキュラムにおける位置づけ
科学技術論は理工系と人文社会系の学問を融合させる新しい分野でもある.理工系の科学技術研究が,現代社会の中
でどのような意味を持つかを人文・社会科学的な手法を利用して考察を行う.従って,本科3年までの社会系科目に
加え,4年次の実用法律学,工学倫理の履修を前提としている.なお,本講義は,本科5年生人文ゼミⅡ(科学技術
論)と同時開講とすし,グループ研究におけるリーダー的役割も求められる.
授業の内容 時間
 各国の科学技術動向,科学技術政策動向について,受講生が論文,Web資料,映像資料を用いながら,調 2
べ,分析し,発表する形式で行う.以下のHPは特にWeb資料元として利用する. 2
http://ci.nii.ac.jp/  http://crds.jst.go.jp/watcher/ 2
2
1.イントロダクション 2
2.各国の科学技術・イノベーション動向の事例(1) 
3.各国の科学技術・イノベーション動向の事例(2) 2
4.テーマ設定 2
5.各国の科学技術・イノベーション政策(1) 2
2
6.各国の科学技術・イノベーション政策(2) 2
7.調査準備状況のテーマ設定報告
8.各国の科学技術・イノベーション政策(3) 2
9.各国の科学技術・イノベーション政策(4) 2
10.発表準備作業および個別指導(1) 2
2
11.発表準備作業および個別指導(2) 1.5
12.調査準備状況の中間報告
13.発表準備作業および個別指導(3)
14.発表会(1)
15.発表会(2)
前期末試験 0.5
   
   
   
   
   
   
   
教科書
利用しない.必要な資料は講義中に配布する.
補助教科書
『躍進する新興国の科学技術』ディスカバー21,2011年
履修上の注意
自ら学び取る姿勢が不可欠である.設定されたテーマについては,自分なりの考えを持てるようにすること,テーマ選択においては,自分なりのテーマ設定ができ,かつ調査,発表できるようにすることが求められる.なお、本科5年生との共同開催講義となるので、5年生も受講する可能性がある.
評価基準
技術開発過程を歴史的に理解する上で不可欠となる,資料調査方法,分析方法などの知識について8割程度,理解できること.テーマを設定し,調査し発表できること.
評価法
レポートなど70%,成果発表30%
学習・教育目標 東京高専
B-2,A-3
JABEE
(b)(d)(f)