国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
流体力学及び演習
担 当 教 官 喜多 和
学年、学科等 4年 機械工学科 通常講義
単位数 期間 必修 3 単位 通期 週2時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
流体力学は,自動車,航空機,ロケット,船,鉄道車両等,設計プロセスにおいて必要不可欠な学問である。本科目では,流
体工学の基本的事項,すなわち流体が持つ性質と流体運動を支配する諸法則について学習する。流体の性質や静力学に
関する流体力学の基本的事項を習得し,さらにベルヌーイの式,運動量保存の式,管内流れ,物体まわりの流れに関する
基本的事項を学ぶ。流れ現象や身の回りの流れ現象を例としてその物理的特性および機械設計に利用される原理を理
解し,その原理を基礎的な設計プロセスに運用する能力を養うことを目標とする。
カリキュラムにおける位置づけ
前提となる関連科目:数学(極限、テイラー展開、偏微分、線微分、重積分、ベクトル解析)、物理
授業の内容 時間
1. 流体の性質と分類 5
 (1)序論
 (2)流体の基本的性質
 (3)流体の分類
 (4)単位と次元
2. 流れの基礎 9
 (1)流れを表す物理量
 (2)さまざまな流れ
前期中間試験 1
3.静止流体の力学 7
 (1)静止流体中の圧力
 (2)面に働く静止流体力
 (3)浮力と浮揚体の安定性
 (4)相対的平均での圧力分布
4.準一次元流れ 7
 (1)連続の式
 (2)質量保存則
 (3)エネルギーバランス式
 (4)ベルヌーイの式
前期末試験 1
5.運動量の法則 7
 (1)質量保存則
 (2)運動量方程式
 (3)角運動量方程式
6.一次元流れ 7
 (1)管摩擦損失

(続き)
教科目名
流体力学及び演習
授業の内容 時間
 (2)直円管内の流れ
 (3)拡大・縮小管内の流れ
 (4)曲がる管内の流れ
 (5)矩形管内の流れ
後期中間試験 1
7.物体まわりの流れ 7
 (1)抗力と揚力
 (2)円柱まわりの流れとカルマン渦
 (3)円柱まわりの流れのロックイン現象
8.流体の運動方程式 7
 (1)連続の式
 (2)粘性法則
 (3)ナビエ・ストークスの式
 (4)オイラーの式
学年末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
流体力学 JSMEテキストシリーズ 日本機械学会
補助教科書
演習流体力学 JSMEテキストシリーズ 日本機械学会
履修上の注意
前提となる科目を理解した上での履修が望ましい。流体力学の理解を深めるためには、洞察力の養成、計算演習が不可欠であるので,適宜、レポート課題や演習等も実施しながら授業を進めていく。
評価基準
流体の挙動を表わす基礎式について習得し、流れの諸問題に対し、その応用ができるかを試験により評価する。また、講義等に関連した課題についてレポート提出し、その内容および理解度を評価する。
評価法
定期試験75%,レポートなど25%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)