| 授業の目標と概要 |
| この講義では,現代社会に大きな役割を持っている「科学技術」(Science Based Technology)の諸特徴を,歴史学 |
| 的手法(世界史の知識)を利用することで,読み解くことを目標とする.科学技術は,生産力発展に関わる「技 |
| 術」,やがて新技術開発に利用される「科学」を構成要素としているが,現在は両者が融合していると考えられる. |
| この融合までの過程を,「技術論」(技術について理解する学問),「科学技術社会論」(科学技術と社会・経済と |
| の関連を理解する学問)に関わる基礎概念に触れながら,段階的に勉強してゆく. |
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| カリキュラムにおける位置づけ |
| 本校の社会科系基礎科目(倫理思想,政治・経済,日本史)の履修を前提とする. |
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| 科学技術史(A) |
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| テーマ: 科学・技術からみた古代社会. |
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| 主に「社会の中の科学,技術」を理解するための基礎的な学習を行う. |
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| この期で扱う主な学習内容: |
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| 具体的には,古代社会から中世社会の科学および技術を扱い,①人類進化と技術との関わり,②技術がそ |
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| の時代の社会制度にもたらした役割,③科学や技術がその時代の社会制度から受けた影響などを分析してゆ |
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| く. |
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| この期で扱う主な事例: |
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| 1.人類の起源と最古の技術 |
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| 2.古代文明社会と科学・技術 |
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| 3.古代ギリシア社会と科学・技術 |
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| 4.古代ローマ社会と科学・技術 |
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| 科学技術史(B) |
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| テーマ: 近代社会(初期)の中の科学と技術 |
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| この期で扱う主な学習内容: |
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| 17世紀に引き起こされる「科学革命」(Scientific Revolution)を主題として,近代科学が形成されるプ |
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| ロセスを,ダ・ヴィンチ,コペルニクス,ガリレイ,ニュートンなどに注目しながら説明する.科学革命の |
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| 本質を理解することを課題とする. |
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| この期で扱う主な事例: |
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| 1.中世社会と科学・技術 |
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| 2.ルネサンスと科学革命前夜 |
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| 3.科学革命と近代社会 |
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| 4.科学革命とその限界 |
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| 科学技術史(C) |
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| テーマ: イギリス産業革命と技術 |
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| この期で扱う主な学習内容: |
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| 18世紀に引き起こされたイギリス産業革命(Industrial Revolution)を主題として,道具,機械,あるい |
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| は動力機,作業機などに注目して産業革命の本質を理解する.実習や映像講習などを加えて,どのような技 |
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| 術が産業変革を引き起こし易いのかなどについても,考察を加える. |
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| この期で扱う主な事例: |
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| 1.近代社会の産業発展 |
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| 2.道具と機械の区別 |
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