国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
機械情報システム工学特別演習
Advanced Exercises in Mechanical and Computer Systems Engineering
担 当 教 官 AS担当教員全員
学年、学科等 1年 専攻科機械情報専攻 実験
単位数 期間 必修 2 単位 通期 週2時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
機械情報工学及びその関連分野における高度の演習を行い,問題解決能力の育成を図る。
さらに,輪講により技術英語の読解力と表現力を養う。
カリキュラムにおける位置づけ
専攻科における機械情報システム工学関連分野の演習を行う。
授業の内容
専攻(副)主任と相談の上、学習時間を満たすように下記テーマの中から選択する。
・木村 南「接合工学」
  溶接,はんだ付け,半導体実装,接着,かしめ,ねじ締結などの接合技術について,最近の製品事例を課題と
  して与え,接合強度計算,使用寿命,分離・解体性,リサイクル性についてまで演習する。
・福田勝己「精密機械工学」
  精密機械工学、特にマイクロ・ナノテクノロジーの基盤技術であるトライボロジーを中心に,その基礎事項を
  習得するために,国内外の論文等を題材に輪講を実施する。
・斉藤純夫「流体工学」
  流体機械に使われる翼型の幾何学的形状と特性との基本的関係を理解するため,国内外の論文等を題材に演習
  を行う。
・清水昭博「計測工学」
  測定値の不確かさ解析についての計測工学関係の文献を用いて,輪講によってその内容を理解し,学生個人が
  興味を持つ問題に実際に適用してみる演習を実施する。
・筒井健太郎「熱工学」
  伝熱工学における熱移動の式の多くは,物理現象による基礎式と多くの実験に基づいて作成されている。本演
  習では物理的な現象の理解に基づいた各種式の理解と工学への応用を目的とする。
・多羅尾 進「運動シミュレーション」
  ロボット等多体系の動力学解析について,その基本事項を学ぶために,国内外の論文等を題材に演習を行う。
  いくつかのモデルについて,実際に動力学計算を行う。
・角田 陽「微細・精密加工学」
  微細・精密加工学について,国内外の基礎的文献や先端的文献の輪講を通じ,その標準的事項の理解を深める。
・齊藤浩一「生体工学」
  生体の物理的・化学的・生理学的な特性に基づくマン-マシンインターフェイスを理解するため,国内外の
  文献を題材として輪講を実施する。
・堤 博貴「加工学」
  研削・切削加工について理論的に解説し,メカニズム,特徴などを概説する。
・志村 穣「構造接着」
  接着構造物の強度設計について,有限要素法による応力解析を中心とした基礎事項を理解するために,
  国内外の論文や技術資料を題材に輪講形式の演習を実施する。
・林 丈晴「非線形固体力学」
  有限要素解析における固体の非線形力学的特性の記述方法について,国内外の論文などを用いた輪講を通じて,
  その基礎的事項を理解する。
・小坂敏文「制御情報工学」
  制御工学でツールとして使われるSCILABを使って,基本数値計算,関数のグラフ化を最初に修得しする。
  制御系の数学モデルから,PID制御の理論的ふるまいをグラフから読み取り,補償を組み込み,制御系の安定
  をチェックしながら制御系の数値設計を行う。

(続き)
教科目名
機械情報システム工学特別演習
Advanced Exercises in Mechanical and Computer Systems Engineering
授業の内容
・鈴木雅人「手書き文字認識における識別関数の設計」
  手書き文字認識を例として、統計的な手法に基づくパタン認識論について学習し,
  識別アルゴリズムの実装を行う。
・松林勝志「メカトロニクス」
  メカトロニクスに関する技術について,特定のテーマに絞り,国内外の論文ないしは
  技術文書を収集し,技術動向について輪講形式で学習する。
・土居信数「情報通信工学」
  超音波を用いた通信装置にソフトウェアによる変復調処理を実装し、実際に画像信号を装置間で伝送する。
・田中晶「情報通信工学」
  通信システム及びコンピュータ制御に関する基礎演習を行う。
・吉本定伸「ディジタル信号処理」
  ディジタル信号処理に関連する分野の基礎的な演習を行う。
・小嶋徹也 「系列設計と相関特性の検証」
  スペクトル拡散通信等に使用されるさまざまなディジタル系列について国内外の文献を通して学習し,
  プログラムによる実装および相関特性などの検証を行なう。
・北越大輔「学習システムに関する検証」
  国内外の文献等を利用して,強化学習や確率モデルに関連する基礎的な理論について学習し,
  それらの特徴について理解した上で計算機上でシステムを実現し,性能評価を行う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教科書
補助教科書
履修上の注意
各テーマ毎に担当教員から演習の内容について説明がある。これに従いながら,自発的,積極的に演習に取り組むことが要求される。スケジュール管理をしっかり行い,指定された期限内にレポート等を提出すること。
評価基準
様々な課題に対応できる解析能力を身につける。英語の学術論文や技術論文を読みこなす読解力と簡単な英文が書ける表現力を身につける。演習状況,レポートなどにより担当教官が定め,その平均で総合評価を行う。
評価法
レポートなど100%
学習・教育目標 東京高専
B-4,B-5,C-10
JABEE
(a)(d)(f)