国立東京工業高等専門学校 シラバス 国立東京工業高等専門学校トップページへ戻る シラバス 閲覧戻る
教科目名
基礎電気回路
担 当 教 官 大貫 繁雄
学年、学科等 2年 電気工学科 通常講義
単位数 期間 必修 2 単位 前期 週4時間 (合計 60 時間)
授業の目標と概要
 電気回路は電気・電子系科目の分野だけでなく工学技術の関連領域にも関わる最も重要で基礎的な学問の一つであ
る。電気回路の基本は回路解析の手法を理解し、回路計算が出来ることである。基礎電気回路は電気回路Ⅰ、Ⅱ、過
渡現象論、回路網理論への基礎科目である。授業では直流回路と簡単な交流回路において回路の考え方、解析手法、
計算法などを解説する。
カリキュラムにおける位置づけ
 電気工学分野の基礎科目である電気回路、電磁気学、電気・電子計測等の最も基礎となる科目である。
授業の内容 時間
1.直流回路 26
 (1)電気回路の記号と諸量
    回路素子、電気回路の記号、電気回路の諸量
 (2)計算作法
    計算における有効数字の決め方、単位の倍数
 (3)抵抗とオームの法則
    電気抵抗、抵抗率、コンダクタンス、導電率、起電力、電圧降下、逆起電力、電位と電位差、
    抵抗の接続、分流と分圧、分流器、分圧器、電源の内部抵抗、電池・電源の直・並列、
    複数の電源がある回路、ホイートストンブリッジ
 (3)電力
    ジュール熱、電力と電力量
 (4)直流回路網
    重ね合わせの理、テブナンの定理、等価電流源と電圧源、ミルマンの定理、起電力と電圧降下の
    代数的な考え方、キルヒホッフの法則
前期中間試験 1
2.正弦波交流 4
 正弦波形、位相差、位相、実効値、平均値、簡単な法則、複素数の応用(複素記号法)
3.複素インピーダンス 6
 インピーダンス、合成インピーダンス、リアクタンス、アドミタンス
4.ベクトル図 5
 複素数とベクトル、jをかけるとき、jで割るとき、電圧ベクトルと電流ベクトル、基準ベクトル、
 電圧のベクトル図について、インピーダンスベクトル
5.交流電力 6
 電気エネルギーの消費(電力、消費電力、有効電力、無効電力、力率、皮相電力)、回路素子と電力、
 実効インピーダンス、誘導性負荷と容量性負荷の並列接続(有効・無効電流、力率改善)、
 電力量(電力量、無効電力量)、複素数を使った電力の表現(複素電力)

(続き)
教科目名
基礎電気回路
授業の内容 時間
11
前期末試験 1
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
教科書
書名:電気基礎1、監修:堀田栄喜・荒井芳明、岸本洋、発行所:実教出版
書名:基礎電気回路、著者:雨宮好文、発行所:オーム社
補助教科書
履修上の注意
 数学で学んだ三角関数、複素数、ベクトルをよく理解していること。時間項目・内容の時間配分は学生の理解度を考慮して、適宜再配分を行う。
評価基準
 定期試験を主に演習、課題内容を加味して評価。教科書レベルの問題で60点以上をとること。
評価法
定期試験75%,レポートなど25%
学習・教育目標 東京高専
C-6
JABEE
(d)